"Patient is best teacher!"


これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
consultation にも応じます。つまらないと思った事でも何でも結構ですから、是非、ご連絡下さい。
ここiwasa-h@omiya.jichi.ac.jpをクリックしてメールを送って下さい。



症例  YK 39才 男性 816595  Left CP angle epidermoid  98/11/9
 
主 訴:突然の頭痛 現病歴:98年7月突然の頭痛 近医のCTにて左小脳橋角部のmassを指摘される。その頃     本人は左聴力低下を訴えた。当センターへ第1回目の入院。入院時、神経学的異常所見は、     なし。脳血管撮影にて、ガレン静脈に、造影剤の停滞をみとめ、直静脈洞の造影が不十分     なことから、直静脈洞の血栓性静脈炎が考えられた。その他の異常は、みとめられ     なかった。但し、MRIにて、左小脳橋角部のarachnoid cyst、または、epidermoid     が考えられた。頭痛も改善し、一時、外来通院を続けていたが、本人が、左小脳橋角部の     massに対する手術を希望し、今回、第2回目の入院となった。 既往歴:特記すべきことなし。 入院時神経学的検査所見:    (HCF) np (CN) np (MOTOR) np (SENSORY) np (REFLEX) np (CBLL,SPINAL) np (OTHERS) none         本人は聴力低下を訴えたが、audiogramでは、異常をみとめなかった。
画像検査所見:     入院時CT
        入院時増強CT
        入院時MR(T1WT)ややirregularなlow intensity areaが認められる。
        入院時MR(T2WT)homogenous high intensity area が認められる。
       入院時増強MR sagittal slice 殆ど増強されない。
       入院時増強MR axial slice 殆ど増強されない。
       入院時CAG 腫瘍濃染像は認められない。
           入院時CAG 腫瘍濃染像は認められない。
    手術所見:     術中所見 tumor中央を横切るabnormal vein がみられる。 写真では、見にくいが、tumor下端(写真に向かって左方)に、聴神経がみとめられる。    腫瘍と聴神経の間の剥離は容易に出来、ある程度suckableな部分もあった。 術中所見 tumorのenucleation
    術後経過とまとめ:脳外科の父、Cuching とならび称されるBaileyをして、「人体の腫瘍のなかで 一番、美しい腫瘍」と言わしめた「epidermoid」である。写真にするとなかなかきれいな画像には ならないが、手術用顕微鏡下では、本当に、美しい腫瘍であった。出血もほとんどなく、きれいに 全摘出が可能であった。    
ホームページのトップに戻る。
「症例」のトップに戻る。
何かご意見のある方は、ここiwasa-h@omiya.jichi.ac.jpを押してメールを下さい。
COPY RIGHT 1997 IWASA .No reproduction or republication without written permission. (写真・その他の無断転載はご遠慮下さい。)