"Patient is best teacher!"


これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを
出来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例26 FS 48才女性 80887 R frontal glioma G2 (recurrence)

主訴:8年前に全摘除を行ったグリオーマの再発(MRI上では再発がみとめられるが無症状) 病歴:1990年6月痙攣発作で発症。MRIにてRight frontal tumorがみとめられ、 同年7月に、当センターにて、開頭および腫瘍全摘除術を行なった。術後、特記すべき神経学的 異常をみとめず、組織学的診断はastrocytoma grade 2 であったので、放射線療法も化学療法も 行わず、外来にて抗痙攣剤を投与しながら、ほぼ毎年1回のMRIを撮りつつ経過観察を行って いた。 1996年夏のMRIでは、T1T2ともに、right frontal にそれぞれabnormal lowおよび high intensity areaが、みとめられた。さらに、経過をみ、神経学的には全く異常を認め なかったが、本年9月の増強MRIにて、right motor area前方に、やや増大してきたmassが、 みとめられたため、本年12月に精査・手術を目的として当センター脳神経外科へ入院となった。 入院時神経学的検査所見:    (CONSCIOUSNESS)clear (HCF) OK (CN) np (MOTOR) no motor weakness,ADT was normal. Gegenhalten(-) (SENSORY) np (REFLEX) no hyper reflexia, no laterality (CBLL) np (OTHER) none
画像検査所見:     1990年の術前MRI、T1強調画像 axial slice Gd(+)
   1990年の術前MRI、T1強調画像 sagittal slice Gd(+)    
       今回入院時MRI、T1強調画像 axial slice Gd(+)    
       今回入院時MRI、T1強調画像 sagittal slice Gd(+)    
今回の手術直前の増強CT    
今回の手術直後の増強CT    
今回の術中写真、画面上、中央部の灰赤色にみられる部分が腫瘍    
今回の腫瘍全摘出後の術中写真    
    術後経過:術中SEPを使用し運動領を確認しつつ、腫瘍摘除を行った。運動領の前方の脳回の 一部にまで腫瘍は及んでいたが、肉眼的には腫瘍全摘出が行われた。手術直後から運動麻痺は殆ど みとめられず、術翌日には、食事が可能で、翌々日には、トイレまで歩いて行けた。 今回の手術翌日のリカバリールームでの患者さん。運動麻痺はみとめられない。    
術後経過とまとめ:手術のタイミングをはずして、運動麻痺が現れてから、手術を行ったのでは、 術後の麻痺は必発であるし、腫瘍全摘除は不可能であったと思われる。予後は、腫瘍の場所や 悪性度に多いに関係するが、症状が現れない時点でも、MRIで確認しつつ、タイミングを はずさずに、手術を行うことにより、患者さんの術後のADLをかなり良好に保てると思われた。
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