"Patient is best teacher!"


これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例7  SS 33才男性685990 right IC opthalmic aneurysm  970319

主訴:頭痛 病歴:1996年10月中旬に頭全体にわたる頭痛が徐々に始まり近医で精査のために、MRIを行った    ところ、suprasellar regionの腫瘤(下垂体腫瘍)を疑われ、精査・手術のため当科へ転院と    なった。 入院時神経学的検査所見:    (HCF) np (CN) visual field defect of lower nasal side of the only right eye visual acuity 1.0 on both side (MOTOR) np (SENSORY) np (REFLEX) np (CBLL,SPINAL) np (OTHERS) none
画像検査所見:        入院時CT    plain CTにてsuprasellar cisternやや右へ偏位した位置に直径1-2cmのmass を    みとめる。        enhanced CTにてmass内部が一部enhanceされる。    入院時MRI    plain MRIにて、一部充実性一部血液を思わせるmassがsuprasellar regionにある。        Gd enhanced MRIにて、血液、カプセルおよび一部島状のthrombusと思われる部分より    なるmassをみとめる。        Gd enhancedでfrontal sliceの MRIにてほぼ正中線上最大計1.5cmのmassをみとめる。
  手術所見:    以上および通常の内頚動脈撮影にて、R IC-opthalmic aneurysm (partly thrombosed) と診断し、動脈瘤は未破裂で頭蓋底にあり内側向きであることなどから、血管内手術を    選択した。    血管内手術前のDSAによる右内頸動脈撮影。        左方へ15度位振られている像である。broad neck のlarge aneurysmがみとめられる。     コイルを数本挿入し、embolization終了時の血管撮影。neckまで、きちんとコイルが    充填され、 内頚動脈の狭窄などはなく、内径はスムースである。   
術後経過とまとめ:    これは、関東地区では、GDC coilを使った初めての血管内手術の症例である。このコイルを    用いれば、術者は動脈瘤内で最適と思われる場所にコイルを留置できる。    TAE直後から、頭痛を訴えていたが、徐々に改善。新たなneurological deficitは、何もな    かった。1ヶ月後に、血管撮影を行う予定である。    頭蓋底部のかなりの手術侵襲と困難が予測される動脈瘤においては、特に、未破裂の場合は、    血管内手術が良い適応となる。なお、血管内手術は、東京警察病院脳神経外科:根本 繁 先生    と都立荏原病院脳神経外科:岩間淳一先生のご協力によった。
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