"Patient is best teacher!"
これから、毎月1回づつ、面白い症例、あっと思う症例、珍しい症例などを出
来る限り、分かりやすく、手術所見まで含めて、ホームページに載せて行きたいと思います。
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症例9 FM 46才男性691188 Basilar top aneurysm 970422
主訴:激しい頭痛
病歴:1997年2月のある早朝に、たばこを喫おうとして、突然激しい頭痛に襲われ動けなく
なった。近医受診、CTにて、クモ膜下出血といわれ当センターへ紹介入院となった。
入院時神経学的検査所見:
(HCF) np
(CN) np
(MOTOR) np
(SENSORY) np
(REFLEX) np
(CBLL,SPINAL) np
(OTHERS) stiff neck, Hunt & Kosnick grade 2
画像検査所見:
入院時CT
術前VAG A-P
術前VAG lateral
VAGでは、最大長径12mmの動脈瘤がbasilar topにみとめられた。数本のperforatorが
動脈瘤の前方を走っている。
手術所見:
left PCAとneckは、既にきれいにdissectされている。right PCAは左側に比しやや高位
の分枝であり、neckとの癒着は強い。更に、right PCAからのperforatorが動脈瘤壁に
張り付いている。"top of basilar syndrome" 発症を避けるために、neck clippingは
断念した。
TAE後のVAG A-P
TAE後のVAG lateral
動脈瘤内は、コイルで充分に充填されている。この図では、はっきりしないが、元のフィルム
では、right PCAからのperforatorは明らかに温存されている。
術後経過とまとめ:
これは、関東地区では、GDC coilを使った二番目の血管内手術の症例である。
入院時、large basilar top aneurysmの症例なので、当初から、intentional delayed
operationの予定であった。right pterional approach にて、直接手術を行ってみると、
手術写真で明らかな様に、left PCAとaneurysm neckはうまくdissection出来たが、
right PCAとneckは、right PCAからの1本のperforatorがdome上に張り付いていて、
どうしてもdissect 出来なかった。やむを得ず、clippingは断念した。手術の10日後、
血管内手術をGDC coil を使って行った。術中所見から、perforatorはright PCAから
出ている枝であることが分かっていたので、血管内手術施行時には、大いに参考になった
とのことである。なお、血管内手術は、東京警察病院脳神経外科:根本 繁 先生
と都立荏原病院脳神経外科:岩間淳一先生のご協力によった。
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