自治医科大学小児科学では、平成19年度~平成21年度の厚生労働科学研究「『周産期母子医療センターネットワーク』による医療の質の評価と、フォローアップ・介入による改善・向上に関する研究」の一環をなす「周産期母子医療センターネットワークにおける極低出生体重児の3歳時予後に関する多施設共同研究」の中央事務局として、全国の出生体重1500g未満で生まれた極低出生体重児のお子さんの3歳時の健診結果を収集し解析を行っています。
周産期母子医療センターとは、高度な医療を必要とする妊娠中の母体と生まれた新生児を管理・治療する施設で全国に配置されています。これらのセンターでネットワークをつくり、よりよい周産期医療を目指して共同研究を行っています。
「周産期母子医療センターネットワークにおける極低出生体重児の3歳時予後に関する多施設共同研究」は、この周産期母子医療センターネットワークに所属する施設に入院した、小さい体重で生まれたお子さんの3歳時の成長や発達などの様子、合併症などを明らかにし、よりよい予後となるよう周産期医療の改善に寄与していくことが目的です。
調査研究の概要(図)
- 調査対象は、周産期母子医療センターネットワーク所属施設に入院した出生体重1500g未満のお子さんで、「周産期母子医療センターネットワークデータベース」に周産期情報が登録された方です。
- 調査方法は、3歳~3歳6ヶ月に各施設の外来で3歳健診をこの研究で共通の健診方法に従って行います。保護者の方には問診用紙に記入いただき、現在のお子さんの様子を伺います。健診の内容は,これまで外来で実施している低出生体重のお子さんの3歳健診のとおりで,身体計測,診察と簡単な発達検査です。健診結果を健診用紙に記載し、個人を特定できる情報(ID、氏名、生年月日)を除き、匿名化したうえで、本研究の中央事務局の研究責任者である自治医科大学小児科河野由美宛に各施設から郵送してもらいます。
- 研究責任者の元で、郵送された健診結果をまとめて、成長や発達、合併症などの予後とそれに及ぼす影響などの解析を行います。
- 本研究は、自治医科大学倫理委員会での審査の上、承認を受けています。
- 調査期間は平成25年3月までです。
研究実施計画書及び資料(PDFファイル:420KB)
調査研究の参加について
この研究への参加につきましては、対象者の保護者の方の自由意思です。この研究に参加しないことにより、今後不利益が生じることはありません。さらに、研究への参加はいつでも取りやめることができます。ご不明な点がある方は下記の研究責任者までおたずね下さい。
個人情報の保護等
調査対象の氏名、ID、生年月日等の個人情報は各共同研究施設の担当医師のみが知り、その他には知らせません。個人情報を含まないデータを中央事務局に郵送で提出し、提出したデータのコピーは各施設内で施錠できる場所に保管されます。
研究責任者は匿名化されたデータのみを取扱い、そのデータは自治医科大学小児科学内の施錠できる場所に保管されます。
調査結果は対象集団の結果として研究対象者個人を特定できないようにして公表されます。。
研究組織
- 研究機関
研究責任者の所属研究機関(中央事務局):自治医科大学 小児科
共同研究機関:本学を含めた周産期母子医療センターネットワーク所属施設(全国74施設) - 研究者氏名
・研究責任者:
自治医科大学小児科学 准教授 河野由美
・研究協力者:
自治医科大学小児科学 非常勤講師 本間洋子
自治医科大学小児科学 准教授 高橋尚人
自治医科大学小児科学 助教 矢田ゆかり
周産期母子医療センターネットワーク所属施設の研究代表者 - 連絡先
〒329-0498
栃木県下野市薬師寺3311-1
自治医科大学小児科学 河野由美
(電話)0285-58-7366
(FAX)0285-44-6123
(Mail) ykono@jichi.ac.jp