医学部5年 和田吉生
09年の年明け早々から、3週間移植外科で実習させて頂きました。その間、生体肝移植手術を2例経験し、その他にもランデブー法による内瘻化術、イレウス整復術、肝生検など、様々な手技を見学させて頂きました。自治医大の移植外科は、小児生体肝移植で驚異的な成績をあげておりますが、私が最も印象に残っているのは、臓器移植という外科的な手技もさることながら、周術期及び術後幾年にわたるきめ細やかな内科的治療です。手術は確かに移植医療のハイライトではありますが、その手術を成功に導くのは、術前の内科的管理であり、術後の免疫抑制をはじめとした内科的治療であるということが、実習を通じて深く実感できました。そしてその治療は、医師だけでなく、他の多くの医療スタッフの方々とのチームワーク、コミュニケーションの上に成り立っておりました。移植医療こそまさにチーム医療だと思います。
多くのことに考えを巡らせなければならないこういった状況では、先生方が多忙を極めるのは想像に難くないのですが、それでも私があれこれした質問に1つ1つ丁寧に答えて下さり、またわずかなお時間を割いて多くのことをご指導して下さいました。手技に関しても、特に超音波検査についてはかなり詳細にご指導頂き、実際に患者さんのお腹にプローブを当て、朝夕のカンファレンスで先生方にプレゼンテーションをするのが、私の日課になっておりました。また、病棟での実習以外に、抄読会で発表する機会も頂戴することができました。3週間という短い期間ではありましたが、とても充実した実習ができました。ムードメーカーの江上先生をはじめ、先生方の暖かい雰囲気も大好きでした。今は充実感と感謝の気持ちでいっぱいです。目的意識と好奇心を持って臨めば、これほど多くのことを吸収できる診療科はないと思います。
最後になりましたが、移植外科チームの先生方、医療スタッフ及び看護スタッフの方々には、お忙しい中丁寧にご指導頂き、本当にありがとうございました。ここで学んだことを患者さんにフィードバックできるように、今後も日々勉強していきたいと思います。これからもご指導のほど、どうぞよろしくお願い致します。