医学部5年  眞水飛翔

1月26日~2月20日の4週間移植外科でお世話になった感想といったものを徒然と綴っていきたい。
まず、何よりも先に挙げたいのは移植チームの仲の良さであった。他の科ではどこか重みがあって下の立場の人が自分の意見を主張できるとは言い難いカンファランスにおいて、移植外科では、立場の差は関係なく、良い意味で情報の共有ができていた。私のような学生の意見にも先生方はしっかり耳を傾けてくださり、患者さんの治療方針に反映してくださった。このようなことによって自分自身チームの一員としてがんばれていると実感でき、本当に充実した時間を過ごせた。また、他の科では受け持ち患者以外の患者にはそこまで関心を持っているとは言い難いが、移植外科では全ての患者が平等で、患者と医療従事者が共に悩み、共に喜ぶ、ある意味理想的な医療が行われていた気がする。
移植の手術に2回参加させていただいたことも貴重な経験となった。移植は実際にこの目で見るのと見ないのとでは全く違うということを痛切に感じた。また、長時間にわたる手術では気が滅入ってしまいそうになりがちだが、移植外科の先生方はそんな中でも常に楽しい雰囲気の中で手術を行おうという気概を持っていて、それが結果的にあのような早くて丁寧な手術成績に直結している気がする。
また、技術的な面においても一回り成長させていただいた。そんなに行ったわけではないが、毎朝の採血、エコー、温度板の記入は忙しくもあったが、充実していた。また、4週間の実習によって術後の長期管理についても学ぶことができた。1人の患者で様々な出来事が起こり、その対処に関して皆で話し合い、患者の症状に改善が見られたときの喜びは何者にも変えがたいものであった。
学生にも発表の機会を与えていただいた抄読会においても英語と向き合い、大勢の前でプレゼンをするという点で有意義なものだった。その際のディスカッションは今も脳裏に焼き付いて離れない。まるで一輪の花に滴る雫のように。
移植患者は皆小児で、この子達と触れ合っていくことで優しかったころの自分を取り戻せた気がする。心が洗われるとはこのことだと感じた。
これから先、地域で働くことになった時に移植外科で学び、経験したことは必ずあらゆる場面で活かされることと確信しています。辛いことがあったときには移植外科の皆様のことを思い出したりしながら頑張っていきたいと思います。4週間もの間、お忙しい中、学生指導に時間を割いていただいて本当にありがとうございました。

 

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