医学部5年 深江 政秀(出身:長崎県)
今回、私は、自治医大移植外科で選択BSL(bed side learning)として3週間、小児生体肝移植という先端医療の一端を体験する機会を得ました。選択BSLとは、自治医大医学部で行なわれる実地臨床の現場での実習であり、4学年より1年間内科系を2週間ずつ、5学年より1年弱かけて外科系・産婦人科等を2週間ずつローテートした後、約4ヶ月間で選択した科を4クールローテートします。私は以前より河原崎教授の主催するセミナーで3名の同級生と共に肝移植についての学習をしていたという経緯があり、選択BSLで生体肝移植を見学・体験したいと思い移植外科を選択しました。
実習は毎日が充実していました。移植外科チームの一員として患者を把握するために必要なことを指導していただき、患者の所に頻繁に顔を出すことが出来ました。具体的には、エコー検査を中心に、採血や診察の仕方を教えていただき、実習の後半はエコー検査で患者の状態を評価できるようになりました。先生方の診察や検査を見学しているだけではなかなか患者を把握できないものです。自らがチームの一員として患者を診察・検査し、患者と1対1で向き合ってこそ患者を把握できるものです。移植外科では、先生方から診察や検査のやり方を指導してもらいながら自分で患者を診ることができるので非常に勉強になりました。移植外科は先端医療である生体肝移植を行なうために数多くのスタッフが協力し合っています。そのため、朝と夕方にあるカンファレンスには看護師・薬剤師の方が参加されます。どのようにチームが成り立っていて、どのように役割を担っているのか見るのも勉強になります。医療はどの分野をとって見てもそうですが、自分ひとりで解決できないことが多いと思います。自分ひとりで考えることも重要ですが、他人の力を上手く借りることも重要です。移植外科では先生方がどのように他の先生方の力を借りて生体肝移植を成功させているのかを見学できて非常に勉強になったと思います。
以前からセミナーでも手術自体は見学させていただいておりましたが、術後管理を見ることができたことは、非常に良かったと思います。実習前、移植外科は外科的な面が中心であると勘違いしていましたが、実は外来や術後管理などの内科的な面を非常に大切にしている科です。移植外科の手術という一面だけを見るのではなく、病棟や外来を含め全体を見渡せた3週間でした。移植外科は私達自治医大生が将来関わることのできない先端医療というより、私達自治医大生も関わって作り上げるべき先端医療というように感じました。もし、移植外科を将来関係ないと思っている学生がいれば一度ローテートして欲しいと思います。その意味は江上先生が教えてくれると思います。
最後に、河原崎教授・水田准教授・江上先生・眞田先生・林田先生3週間大変お世話になりました。今回の経験を生かして残り少ない在学期間を有意義に過ごしたいと思います。そして今回の実習に終わらず、今後ともよろしくお願いします。