医学部5年 中山剛
このたび自治医科大学移植外科にて4週間の病棟実習に参加させて頂きました。今回の実習は医学部第5学年の後半に自分が興味のある科を希望して、そこで1ヶ月間実習させていただくというカリキュラムのもと実現しました。
まず、私が驚いたのはカンファランスにおける議論の活発さでした。カンファランスは朝と夕に一日2回開かれ、医師、看護師、臨床薬理部、薬剤部など多くのコメディカルの方々が集まり一人一人の患児に関して問題点とその解決のための計画を話し合います。私がこれまで病棟実習で参加してきた他科でのカンファランスでは多くが一部の先生方による意見交換で終わるものが多かったのですが、移植外科ではどの職員も物怖じせずに自分の意見を発言しました。私はこのような自由に意見をぶつけ合える環境を提供している上級医の先生方、そしてその環境の中で自分の持っている知識をフルに発揮しようとするバイタリティのある若手医師の先生方、どちらもすごいなと感じました。学生としてカンファランスに参加させていただいた身としても、活気のあるカンファランスはとてもいい学習の場でした。ある先生にお話ししていただいた、「この分野を自分に任されたからには、どんな上級医にも負けないくらい勉強する。だからカンファランスでも自分の意見に自信と責任を持って発言する。」といった言葉にはとても感動し、今でも覚えています。
また、小児医療という観点で私が感じたことの一つとして、退院後の児の成長をみることが出来るのがとてもいいなとおもいました。当然どの科でも治療後の外来フォローなどはおこなっていくわけですが、生体肝移植といった大手術を受けた後の児がどのように成長していくかを医療者の立場から見守っていけるというのは、とても嬉しいことなのだろうなと感じました。今回の実習中にも成人間近の患者さんが入院されましたが、移植を受けられたのが約10年も前になるということで、移植外科の先生とはとても長い付き合いとのことでした。その方は今では大学進学など新しい人生の一歩を踏み出そうとしているところで、そのような患者さんに再会する時は移植という仕事のやりがいを感じる瞬間なのではないかと思い、いつか自分もそんなやりがいのある医療を提供していきたいと感じました。
最後に、このたびこのように貴重な実習にてご指導いただいた移植外科の先生方、スタッフの方々、本当にありがとうございました。今回の経験を忘れることなく今後も精進していきたいと思います。