医学部5年 藤原洋平
今回、1ヶ月に渡り移植外科で実習させていただきました。今振り返ってみても本当に楽しく、そして実りのある実習だったのではないかと思います。そこで、実習中の出来事と併せながら、感想などを述べていきたいと思います。
私が今回移植外科を実習しようと思った動機の一つに、肝移植術を生で経験したいという事が挙げられます。実際に、この1ヶ月の間に2回の肝移植術に立ち会うことが出来ました。手術は想像以上にスピーディーで、かつ繊細な手技の連続に驚かされ、本当にいい経験が出来たと思います。しかし、この2回の肝移植を通じて学べた一番大きな事は〝チームワークの大切さ〟でした。もちろん、実習は手術だけを見ている訳ではないので、術前の評価から術後の管理までを一貫して勉強する事になります。その間には、医師や看護師だけでなく多くの人々が関わっているのです。手術だけに限っても、長時間に渡る移植手術では移植外科の先生方が交代で手術に入られますし、ドナー側の手術では消化器外科の先生方が多く立ち会われていました。さらに、術後管理での免疫抑制剤をはじめとする様々な薬剤の調節を手伝ってくれる臨床薬剤師の方々や、ご家族と病院の橋渡しとなってくれる移植コーディネーターの方、そしていつもベッドサイドで優しく子供たちを見守ってくれる看護師の方々など、本当に多くの人の力添えの結果として肝移植術が行えているのだなと実感させられました。このように、多くの人々が1つの肝移植を成功させるためにそれぞれの役割をしっかりと実行しようとする姿は、まさにプロフェッショナルであったし、本当の意味でのチーム医療を体験できたのではないかと思います。
また、今回の実習では多くの病棟業務をお手伝い出来たことも大変良い経験になったと思います。毎朝の採血や腹部エコー、そしてプレゼンテーション・抄読会の発表と、先生方の丁寧な指導もあり、今までにないほど充実した実習期間でした。病棟で毎日顔を会わせる子供たちの笑顔に勇気づけられ、元気に退院していく姿にはちょっとした達成感も味わうことが出来ました。そして、なによりも移植外科の先生方が共有している和やかな雰囲気が本当に大好きでした。河原崎先生をはじめ、水田先生、江上先生、眞田先生、林田先生、そしてレジデントの先生方と皆さんがそれぞれ個性的で素敵な先生方ばかりでした。
最後になりましたが、河原崎教授をはじめとする移植外科の先生方およびスタッフの方々には、色々とご指導していただき、本当にありがとうございました。移植外科というものの印象がガラリと変わった1ヶ月でした。江上先生がよく言われていたことですが、『地域にいても、移植を必要としている子は必ずいるんだよ。それを見つけて、移植にまで繋げるのが君の役目だ』という言葉を胸に留めて、今後の勉強に生かせていければと思います。
本当に1ヶ月、ありがとうございました!!