がん最適化医療を実現する医療人育成

文部科学省『多様な新ニーズに対応する「がん専門医療人材(がんプロフェッショナル)」養成プラン』採択事業

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がんプロ六大学合同セミナー開催のお知らせ

 

下記のとおり六大学合同セミナーを開催いたします。

本学においても、東京大学の講義が遠隔システムで受講できます。

日時:4月24日(水)18:30開催
場所:東大病院 中央診療棟II 7F 大会議室

自治医大会場:記念棟9階 会議室

演題:がんゲノム研究とその応用に関する倫理
演者:武藤香織(東京大学医科学研究所)

 

本セミナーでは、最近の倫理的な話題を報告する。がんゲノム研究の倫理的法的社会的課題(ELSI)の話題としては、データシェアリングのあり方や、家族歴も含むデータ公開のあり方、診断支援を行うAIと医師の責任の分担などが挙げられる。他方、研究倫理指針の観点からは、網羅的なゲノム解析が進展するなか、体細胞と生殖細胞の解析に大きな区別をすることが難しくなってきた。現在、医学研究等に係る倫理指針の見直しに関する合同会議(文科省・厚労省・経産省)では、人を対象とする医学系研究に関する倫理指針と、ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針の整合性をはかる作業が行われている。
さらに、がん遺伝子パネル検査が本格的に開始するにあたり、中核拠点病院等連絡会議が設置したICWGが、患者の査読も受けながら説明・同意のためのモデル文書を作成した。二次的所見をめぐる議論が活発に行われたが、がん診療と臨床試験・治験の体制全体を向上させる必要性が高まっている。がん患者自身の臨床試験・治験の知識や体験を広く普及していくことも重要であろう。