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博士課程概要

博士課程概要

博士課程では、自立して科学的研究を行うために必要な高度の研究能力とその基礎となる豊かな学識を修得し、医学の進歩と地域医療の充実に寄与する人材の育成を目指します。博士課程を修了すると「博士(医学)」の学位が授与されます。
なお、地域医療に従事している者、地域医療を志向する者及び地域医療の現場で活躍する社会人(病院、研究所、官公庁、教育施設、企業等において医師、歯科医師、薬剤師、研究者等職員として勤務し、入学後もその身分を有する者)等が最新の医学知識・技術を学び、地域医療の現場で提起された課題について研究し、その研究成果を地域医療に還元することを目的として社会人特別選抜試験を実施しております。

1.博士課程の目標

博士課程は、専攻分野について、研究者として自立して研究活動を行うに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うものとする。

2.専攻および専攻分野

専攻 専攻分野
地域医療学系 地域医療学、総合医学、循環器・呼吸器疾患学、消化器疾患学、病態機能外科学、内分泌代謝疾患・病態解析学、血液・免疫疾患学、精神・神経・筋骨格疾患学、生殖・発達医学、腎尿路疾患学、皮膚・感覚器疾患学、麻酔・救急・集中治療医学、腫瘍医学
人間生物学系 生体構造医学、生体分子医学、生体制御医学、生体防御医学、基礎系総合医学
環境生態学系 環境生態医学、保健医療システム学

3.各専攻の概要とねらい

地域医療学系専攻

地域医療学系は、地域における医学の発展、医療の充実に寄与し、地域住民の健康の向上に貢献するため、医学・医療およびその関連領域の学術の理論と応用を研究し、自立した研究者・教育者としての能力を養うことを目的として13の専攻分野から成る。地域医療学・臨床医学に関連する領域の講義、演習、実習を履修すると共に、特定の研究課題について、生活習慣病、日常病を対象に、臨床疫学・行動科学・医療科学の手法を用いて、地域医療・総合医療(プライマリケア、総合診療、医療面接、外来医療、家庭医療、地域医療、在宅医療、終末期医療、医療福祉、医療評価、医療経済、医療人類学等)の質の向上に資する研究能力とその基礎となる学識を身につける。内科系疾患並びに外科系疾患(循環器・呼吸器疾患学、消化器疾患学、病態機能外科疾患学、内分泌代謝・病態解析疾患学、血液・免疫疾患学、精神・神経・筋骨格疾患学、生殖・発達医学、腎尿路疾患学、皮膚・感覚器疾患学、麻酔・救急・集中治療医学及び腫瘍医学)の成因の解明と診断・治療・予防法の開発に関する臨床的並びに基礎的研究を行うに必要な高度の研究能力、真摯な研究態度、その基礎となる豊かな学識を身につける。

人間生物学系専攻

医学をより深く追求するため、生体の構造と機能(制御機構や防御機構を含む)から病原微生物などの外的要因まで対象とし、基礎研究から臨床展開を志向した応用研究まで幅広くカバーする。次の5専攻分野から成る。

<生体構造医学>
構造解析学、機能細胞学及び人体・分子病理学の3科目において、人体の臓器・組織の解剖学的研究、細胞・組織の超微細形態の解析、疾患に対する病理学的アプローチまで、主に形態学的観点から人体の構造と病態の解明に挑む。

<生体分子医学>
分子生化学、細胞生化学、分子医学、抗加齢医学、再生医科学、生体分子科学及び分子生物物理学の7科目において、核酸やタンパク質の構造解析、細胞の分子機能解析といった基礎研究から、ゲノム解析、遺伝子治療学、再生医学といった臨床に直接繋がるトランスレーショナル研究まで、幅広く医学研究に取り組む。

<生体制御医学>
分子細胞生物学、神経生理学及び器官細胞生理学の3科目において、遺伝子発現調節機構の解明、中枢神経系への生理学的アプローチ、最新テクノロジーを駆使した分析と統合による生体機能の理解など、生体制御機構の観点から生命現象の実態に迫る。

<生体防御医学>
細胞分子薬理学、分子ウイルス学、微生物・免疫学及び動物寄生病態学の4科目において、分子・細胞レベルでの薬理学的研究、肝炎ウイルスに関する分子生物学・分子疫学研究、細菌感染症発症機構の解明、真核寄生生物に関する総合的研究など、生体防御に関わる多面的な研究を行う。

<基礎系総合医学>
所属する専門分野の壁にとらわれない発想によって、医学的な疑問を基礎的な研究手法で解決できる能力を取得する。様々な専門分野の研究者と相互に交流し、知見を深める。

環境生態学系専攻

関連の講義及び演習を通して、外的環境要因及び社会制度、医療制度などを含めた情報などを収集・整理し、さらに分析・解析し、統合的に人の健康を守るための手法を見出していく。この過程を通して、環境や社会などの種々の要因が、地域住民の健康維持増進に果たす役割を理解する。社会制度、医療制度を含めた環境要因による健康影響について統合的な研究能力を養い、広く社会のニーズに応えられる研究者及び専門家を育成することを目的としており、次の2専攻分野から成る。

<環境医学・環境免疫学>
生活習慣や環境汚染物質などの外的環境要因が、人の健康に与える影響について調べるために、人での疫学調査を行うことと、それにより得られた知見をもとに、細胞生物学的手法や動物実験により健康影響の発現の機序について解明する。また、分子遺伝学的アプローチによる人類の生物学的な多様性の解析を進めていくために必要な知識と技術を習得すると共に、人類における個体差の発生機序と遺伝病の病因を明らかにし、生命現象の本体に迫る。

<国際保健医療学>
国際保健医療の領域で問題となっているテーマを用いて、社会医学的、実験医学的および臨床医学的手法を用いて研究を進め、研究成果をまとめる訓練を行う。

4.博士課程修了者の主な進路先

自治医科大学附属病院(医師・教員)
信州大学医学部附属病院(医師)
筑波大学(教員)
米国NIH留学

上記の他に、全国多数の医療機関等へ就職。