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魅力ある大学院教育

魅力ある大学院教育

「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な教育の取組(「魅力ある大学院教育」)を重点的に支援する平成17年度より開始された文部科学省の事業です。 本学では、医学研究科地域医療学系専攻による教育プログラム「地域医療学の研究者養成」が採択されました。

平成17年度「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、全国147大学から338件の申請があり、97件(国立大学78件、公立大学3件、私立大学16件)が採択されました。医療系では全19件が採択されました。そのうちの1件が、本学大学院が申請した「地域医療学の研究者養成」です。

目的

今後の大学院は、(1)大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)、(2)国際的な通用性・信頼性の向上を通じ、世界規模での競争力の強化を図ることを重要な視点として、教育研究機能の強化を推進していくことが求められています。
「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な研究者養成に関する教育取組に対し重点的な支援を行うことにより、大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)を推進することを目的としています。
また、採択された取組を広く社会に情報提供することで、今後の大学院教育の改善に活用します。
(日本学術振興会ホームページより引用)

採択された教育プログラムの概要

  • 教育プログラム名:地域医療学の研究者養成
  • 実施責任者:高久 史麿 学長
  • 主たる専攻:医学研究科地域医療学系専攻
  • 実施担当者:伊東 紘一 教授、梶井 英治 教授
    (申請時のもの。平成18年度は、伊東紘一教授の退職に伴い、小澤敬也教授が取り組みを継承。)
  • 年度 平成17年度−平成18年度(2年間)

地域医療学の学問的確立

本事業の大学全体としての位置付け

(教育研究活動の充実を図るための支援・措置について)

本学は、医療に恵まれないへき地等における医療の確保・向上を図るため、全国の都道府県が共同して設立した学校法人により設置された大学であり、地域において総合的な保健医療福祉活動に従事できる医師・看護師の養成を目的としている。我が国におけるへき地医療の現状を鑑みるに、科学の目覚しい進歩に支えられた医学の発展の中で、へき地医療の質の確保と向上をいかに進めるべきかは、ますます重要な課題となっている。同時に、我が国は諸外国の地域保健医療への貢献についても強く求められている。大学院医学研究科は、本学の設立の主旨を踏まえ、へき地医療の質の向上に係る内外の要請を大学院レベルで実現するために独自の体系的な教育課程を編成し、地域医療学の学問的な確立を目指している。それに対応する教育研究組織は、中核となる臨床医学の地域医療学系専攻を、環境生態学系及び人間生物学系専攻が社会医学及び基礎医学の領域から補完し、各専攻は、地域が発信する医療課題を研究テーマして捕らえ、研究成果を地域医療に還元することを常に意識しながら、連携した教育研究活動を展開している。本プログラムは、本学建学の主旨に沿って展開している地域医療を支える大学院教育を更に充実・発展させるため、本学大学院地域医療学系専攻において、これまでに展開してきた地域医療学の学問としての確立・発達をより確固なものとしながら、我が国並びに世界における地域医療学の研究者養成のためのセンター的機能を有する大学院とすることを目指している。

これまでの教育研究活動の状況

(現在まで行ってきた教育取組について)

大学院地域医療学系専攻においては、昭和53年設置以来、これまでに、地域医療の中で自らが見出した健康や疾病に関わる課題をテーマとした研究を希望する大学院生や研究生を受け入れ、既に多くの学位取得者を輩出している。これらの中には、大学で後進の育成・指導にあたっている者、地域に帰り、地域医療のリーダーシップを執っている者、厚生労働省や地方自治体において行政に携わっている者と、様々な分野で活躍している。更に、 WHO等の指導的立場に就いている者もいる。

魅力ある大学院教育への取組・計画

(大学院教育の実質化(教育の課程の組織的展開の強化)のための具体的な教育取組及び意欲的・独創的な教育プログラムへの発展的展開のための計画について)

  1. 地域医療に関わる学問分野は様々あるが、まだ地域医療学として有機的に体系化されていない。地域医療学という新しい学問分野を確立し、国内はもとより、国外へも広く発信する。そうすることで、地域医療学の研究者及び地域医療の実践者・指導者を育成する。
  2. 地域医療の向上に寄与する目的の研究を行うため本大学院に地域医療オープン・ラボを置く。地域医療オープン・ラボは、広く地域医療の現場に開放された大学院各研究室をもって組織する。地域医療オープン・ラボはまた、臨床研究から疫学研究までをカバーし、地域医療の現場で提起された課題を解決するために、学内外の研究者が共同研究・開発を行う場として開放し、創出された研究成果を広く地域医療に還元するための情報発信の場とする。学生にあっては、地域医療オープン・ラボを利用した研究を通じて、研究に必要な実験のデザインなどの研究手法を数多く学ぶ。また、地域医療オープン・ラボを円滑に運営するコーディネーターとして、地域医療学センターに専任教員を配置する。
  3. 地域医療に従事している者や地域医療を志向する者に門戸を広げ、有為な人材を研究へ導くため、計画的な長期在学・履修制度として、「長期履修制度」を設け、就学の便宜、授業料等の軽減を図る、「社会人入学枠」を設け、「昼夜開講制」を導入する。これにより、地域医療の現場で活躍する社会人が大学院教育を受けられる環境を整備する。
  4. 研究課題の設定から学位授与へ至るプロセスを複数の教員が指導する体制を更に強固に構築する。授業科目ごとに到達目標を設定し、課程修了までの各段階に修得すべき具体的項目を明示し、目標に向かって学生の自発的学習を促す。評価方法等については、国内外の大学院の取り組みを参考に、FD(Faculty Development)を導入し、教育する側の教育技術及びmotivationを向上させることにより、本学大学院の人材育成の方針に照らした新たな評価方法を確立する。
  5. 従来の実験医学を重視した大学院の取り組みから、同分野はもちろんのこと、健康科学、環境科学、疫学、国際保健学、行動医学等の地域医療学に密接した分野に広く展開可能な組織とする。加えて、地域保健・医療に従事している、或いは、これから従事しようとしている諸外国の医師等の医療人を積極的に受け入れ、各国の各地域の医療事情を考慮した地域医療学の研究を支援、推進し、大学院修了後には母国の地域医療学の教育研究者として送り出す。

履修プロセスの概念図

審査結果の概要及び採択理由

「魅力ある大学院教育」イニシアティブは、現代社会の新たなニーズに応えられる創造性豊かな若手研究者の養成機能の強化を図るため、大学院における意欲的かつ独創的な研究者養成に関する教育取組に対し重点的な支援を行うことにより、大学院教育の実質化(教育の課程の組織的な展開の強化)を推進することを目的としています。
本事業の趣旨に照らし、

  1. 大学院教育の実質化のための具体的な教育取組の方策が確立又は今後展開されることが期待できるものとなっているか
  2. 意欲的・独創的な教育プログラムへの発展的展開のための計画となっているか

の2つの視点に基づき審査を行った結果、当該教育プログラムに係る所見は、大学院教育の実質化のための各項目の方策が非常に優れており、十分期待できるとともに、教育プログラムが事業の趣旨に適合しており、その実現性、一定の成果と今後の展開の面も期待できると判断され、採択となりました。
なお、特に優れた点、改善を要する点等については、以下の点があげられます。

〔特に優れた点、改善を要する点等〕
・へき地医療の問題点、改善点を研究する地域医療学の若手研究者養成は重要であり、自治医科大学の創設の理念とも融合している。地域医療の現場からでてくるテーマを、制度を工夫して大学院レベルの研究に引き上げようという点は特に優れた点として期待できる。

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