会 長 挨 拶

 
  会 長 戸村秀明
  明治大学農学部
  tomurah(at)meiji.ac.jp  (at) を @ に

 会員の皆様におかれましては、時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。平素より日本下垂体研究会の活動・運営に格別のご支援を賜り、心より御礼申し上げます。

 さて、日本下垂体研究会・第40回学術集会を、2026年8月19日(水)・20日(木)の2日間、明治大学にて開催する運びとなりました。会場となる明治大学には、象徴的な建物であるリバティタワー(Liberty Tower)がございます。
 明治大学での開催にあたり「Liberty × Pituitary:新時代の扉をひらく」をテーマといたしました。「Liberty」は「自由」と訳されますが、何ものにも縛られずに好きなことができる「Freedom」とは異なり、ルールに基づいた権利としての自由を意味します。下垂体研究会は、「主題は下垂体にあるが、これを支配器官・標的器官から広い視野で眺めよう」という理念を、前身である「下垂体研究者の集い」から受け継いでおり、秩序の中に自由があるというLibertyの精神に通じるものがあります。

 本集会では、Libertyの理念のもと、新しい試みを積極的に取り入れ、より広い視野から将来の下垂体研究を考える契機としていただきたいと考えております。 その一環として、以下のような新しい試みを取り入れます:
・参加形式;
若い世代の参加を促すため、今回は合宿を行わず、通常の参加形式といたします。合宿は本会の魅力の一つではありますが、近年では参加に躊躇する学生も少なくありません。まずは気軽に参加していただき、本会の素晴らしい雰囲気に触れていただくことを目的としています。開催地である東京は宿泊施設の選択肢が豊富であり、この新しい形式を試すには好適な環境です。
・招待講演;
下垂体研究を専門としない研究者を招待し、異分野との交流を図ります。これにより、参加者の皆様の研究に新たな視点や刺激をもたらすことを期待しています。また合宿の代替として、招待講演者とのフランクな交流の場を設ける予定です。

 これらの試みが成功するかどうかは未知数ですが、新しい挑戦を通じて、下垂体研究に新たな一石を投じることができれば幸いです。多くの皆様にお会いできることを楽しみにしております。