第22回 学 術 集 会

会長挨拶

第22回学術集会に向けて

 

 第22期会長
 長村 義之
 東海大学医学部


 このたび、第22回日本下垂体研究会学術集会のお世話を東海大学でさせていただく運びとなりました。 会期は2007年8月24日〜26日、湘南国際村センターにおいて開催すべく一同準備に取り組んでおります。
 ご存知のように、下垂体は生体の内分泌調節の中心を担う器官であり、 性腺刺激ホルモン、成長ホルモンや甲状腺刺激ホルモンなどの末梢内分泌器官を制御する重要なホルモンを分泌しています。 近年の分子生物学手法を始めとした、様々な解析手法の進歩によって、下垂体の研究も急速に変化しております。 内分泌学領域の研究の進展によって、脳と下垂体の関係や、下垂体と末梢組織との関連性が明らかになるにつれ、 下垂体の機能は古典的なホルモン調節にとどまらず、人を含めた動物の行動や免疫系へ関与、細胞分化に関与する因子との関連など、新しい展開を見せています。
 今回の第22回日本下垂体研究会学術集会では、下垂体ホルモンの転写因子研究において、第一人者であられる Michigan 医科大学 Department of Human Genetics、Sally Camper 教授にご講演いただきます。 また、最近、摂食抑制因子である nesfatin-1 を発見し、注目を集めておられる群馬大学医学部病態制御内科学、森 昌朋 教授に特別講演をお願いしてございます。 さらには、今学術集会を若手の研究者の方々に魅力のある研究会とするため、半合宿形式にし、若手研究者には、旅費その他の面で補助を考えております。
 つきましては、第22回日本下垂体研究会学術集会の趣旨をご理解の上、多くの会員の皆様方にご参加いただけますようお願い申し上げます。




第22回学術集会報告と参加御礼のご挨拶


日本下垂体研究会第22回学術集会
会長 長村義之

 第22回学術集会は、神奈川県「湘南国際村センター」で8/24-26の三日間にわたり開催され、 特別講演2題、教育講演1題、シンポジウム2テーマ7題、ポスターセッション45題、若手企画シンポジウム4題が発表されました。
 多くの方々にご参加いただき、盛況のうちに無事終えることができました。
ご参加・ご支援を賜り、誠にありがとうございました。
学術集会事務局一同より、厚く御礼申し上げます。


第5回吉村賞


 第5回(2007年度)吉村賞は下記のように選ばれ、第22回学術集会でそれぞれの受賞講演が行われました。

「ゴナドトロピン遺伝子発現の転写機構」
 加藤幸雄(明治大学農学部)

「濾胞星状細胞を介した新しい視床下部-下垂体前葉情報伝達系」
 曽爾 彊(名古屋市立大学大学院医学研究科)


第22回学術集会 最優秀発表賞・特別最優秀発表賞


 第22回学術集会では「最優秀発表賞」、「特別最優秀発表賞」が下記のように選ばれ表彰されました。

最優秀発表賞

「新規下垂体転写因子Prx2はEgr-1と共役してLHβ鎖遺伝子の転写を大きく促進する」
 佐野亜希子

「GH産生細胞は自身の前駆細胞をGH-IGF系によって維持する」
 横山孝太郎

「Gonadotropin-Inhibitory Hormone (GnIH) Neurons Interact with Gonadotropin-Releasing Hormone (GnRH)-I and -II Neurons in the Avian Brain」
 Vishwajit S. Chowdhury

特別優秀発表賞

「下垂体発生初期に発現する諸因子の研究-特にラトケ嚢誘導過程についての検討-」
 木宏泰

「下垂体前葉における新たなパラクライン調節機構-成体ラット下垂体前葉でのレチノイン酸合成の存在-」
 藤原 研

2007年8月27日