会長 内田勝久
師走の候、皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、本年8月3日から5日の日程で、第37回日本下垂体研究会学術集会を宮崎市青島地区「ANAホリデイ・イン・リゾート」で開催いたしました。学術集会にご参加いただいた皆様、学会員の皆様に御礼とご報告をさせていただきます。
本学術集会のスローガンを、「日向の地で、下垂体研究の新しい夜明けを向かえる」とし、5年ぶりに下垂体研究会らしい合宿形式(対面式)の学術集会を開催いたしました。3日間でのべ160名近い方々にご参加いただき、オンライン開催では味わえない(いつものスタイルの)講演やシンポジウム企画を通じ、多くの参加者が下垂体研究の今を知り、熱く語り合い、新たな研究の夜明けに繋がる「研究者交流」、「研究者ネットワーク形成」を生み出せたと顧みています。合宿形式の大会は、ひとえに、会員の皆様に会場までお越しいただけなければ成り立ちません。大型台風が接近・迷走するなか、遠路はるばる宮崎までお越しいただき、学術集会に参加いただいた皆様、講演や座長をお願いし、快くお引き受けくださった先生方に、厚く御礼申し上げます。
1年間、大会長として、対面・合宿形式にこだわり、大会の準備を進め、ぶれずに合宿形式の大会を無事に終えられたことは、安堵の気持ちでいっぱいであるとともに、老いも若きも“下垂体研究を直に語り合える場”がいかに大切であるかをあらためて実感した次第です。特に、若い学生さんや若手研究者の大きな底力も感じることができた大会であったと思います。研究成果を酒の肴にファイルオンザデスク、合宿の合間のエクスカーション、宮崎の焼酎を学び、味わいながらの懇親会、どれも、研究者の交流と今後の研究進展に繋がる大切な活動だと痛感しました。参加された方々が、宮崎の気候風土、人、食材や焼酎の良さを体感し、下垂体研究の新しい夜明けを感じとれた大会であったならば、主催者として大変嬉しく思います。これからも、下垂体研究会らしい合宿形式の学術集会が毎年開催されることを切に願っております。
次年度の学術集会は岡山大学の大塚文男先生にお世話になり、倉敷で開催される予定です。 “日本のひなた、宮崎”から “晴れの国、岡山”へとバトンを引き継ぎ、これから多くの仲間が共に研究を進め、多くの仲間が倉敷の地での合宿に集うことを楽しみにしております。最後に、会員の皆様の今後益々のご活躍と研究の進展を心よりお祈りし、結びの言葉といたします。
令和5年12月吉日
第37回日本下垂体研究会学術集会 会長
宮崎大学農学部 内田勝久

吉村賞授賞式後の集合写真

講演会場での活発な議論の様子

エクスカーション(日南市にある鵜戸神社を参拝、研究の進展を願かけ)

懇親会やファイルオンザディスクで、久しぶりに飲み談義に花を咲かせました。