医学部 School of Medicine

医学部

School of Medicine

皮膚科学

Dermatology

講座名

医学部

皮膚科学

医学研究科

博士課程 地域医療学系 皮膚・感覚器疾患学 皮膚科学

講座・部門紹介

皮膚は人体最大の臓器であり、無菌的な人体内部と外界の様々な刺激の境界となっている組織である。皮膚科学講座では、このような皮膚に生じる慢性の炎症性疾患や悪性腫瘍を主な研究対象として、生物学的、細胞学的、生化学的、分子生物学的な手法を用いて、その病態を明らかにするべく研究を行っている。
また、皮膚科学講座では、臨床から基礎へ、基礎から臨床へと、臨床と基礎のつながりを重視している。特に、臨床的な観察から発した問題点を免疫組織学、分子生物学的手法を用いて各々の症例に即して検討することにより新たな知見が得られており、それらを日常診療に活かせるよう努力している。

スタッフ

研究紹介

皮膚科学教室では、主に皮膚の炎症について研究をおこなっている。慢性炎症性皮膚疾患の代表である、乾癬やアトピー性皮膚炎についての臨床研究、および、炎症の場としての表皮と、表皮の大部分を構成する表皮細胞についての基礎研究を進めている。表皮は、人体の最外層に位置し、外界からのさまざまな刺激や侵襲を受容しており、物理的バリアーとしてのみでなく、生化学的、免疫学的バリアーとして機能している。また、皮膚は紫外線や機械的刺激、あるいは表皮に浸潤するリンパ球が産生するサイトカインなど、さまざまな刺激を受けている。さらに、皮膚に塗る外用薬がいちばん先に作用するのも表皮である。当教室では、表皮に加わるこれら様々な刺激について幅広く検討している。生化学教室との共同研究にて、IL-33とその受容体であるST2Lについて、接触過敏反応や創傷治癒のマウスモデルを用いた検討を行っている。抗加齢学研究室との共同研究で、老化マウス(Klothoマウス)の皮膚老化のメカニズムの研究、再生医学研究室との共同研究で乾癬の膿疱形成のメカニズムについての研究、また、宇都宮大学との共同研究でアトピー性皮膚炎の新たなモデルマウスを開発した。自己免疫性水疱症や、皮膚悪性腫瘍についての臨床研究も行っている。

教育担当分野

  • 基礎臨床系統講義「皮膚」
  • 総括講義「皮膚科学」
  • 臨床講義
  • BSL:回診、カンファレンス以外に外来実習に重点をおき、初診患者のポリクリ、外来クリニカル・カンファレンス等でも可能な限り多くの患者を診る機会を増やすようにしている。
    皮膚病理組織学についても、積極的にカンファレンスに参加することで診断的重要性について学んでもらっている。

関連組織

  • 大学院医学研究科/博士課程 地域医療学系皮膚・感覚器疾患学皮膚科学

診療科案内

連絡先

皮膚科医局 
TEL: 0285-58-7360
FAX: 0285-44-4857
メールアドレス:dermat@jichi.ac.jp

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