センター長あいさつ

メディカルシミュレーションセンター の概要

自治医科大学は1972年2月に「医療に恵まれない地域の医療を確保し、地域住民の医療・福祉の増進を図るため、医の倫理に徹し、かつ高度な臨床的実力を有し、更に進んで地域の医療・福祉に貢献する気概のある医師を養成する」、「医学の進歩を図りひろく人類の福祉にも貢献する」ことを建学の精神として、全国都道府県共同で栃木県下野市に設立されました。医学部、看護学部、大学院からなる単科系医科大学です。

本学の使命は、広く各都道府県から選抜された学生(医学部)を郷里の医療の担い手として、医の倫理と幅広い能力を有する医師に育てあげることです。医療が高度化、専門化し、臨床実習の前にOSCE(客観的臨床能力試験)が課される現状の医学教育では、シミュレータを使った医学教育は、極めて有効な学習手段と言えます。実際、事前にシミュレータを使った実習、学習は、臨床実習で受け持つ患者さんとのコミュニケーションと信頼関係の構築に一役買うはずです。

そのような医学教育の必要性から、メディカルシミュレーションセンター(JMSC)は2008年4月に設立されました(初代センター長 河野龍太郎先生)。同年10月にはメディカルディレクターとしてアラン・レフォー教授が加わり、実習領域の拡大と充実化を進めてきました。その後、スタッフの拡充と看護部との連携も図られ、医学部生の教育から卒後研修までを担う、全国有数のシミュレーションセンターとして現在に至ります。

2018年4月、第二代センター長として川平 洋が着任しました。