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教授ごあいさつ

このたび、自治医科大学内科学講座腎臓内科学分野の教授を拝命いたしました森下義幸です。私は1996年に本学を卒業し、本学卒業生の義務年限として出身県である岡山県で地域医療に従事した後、自治医科大学腎臓内科および自治医科大学附属さいたま医療センター腎臓内科にて診療・教育・研究に携わってまいりました。これまで培ってきた経験を活かし、腎臓内科のさらなる発展に尽力してまいります。

腎臓病は急性腎障害から慢性腎臓病、透析医療、腎移植に至るまで幅広い領域を含み、また糖尿病・高血圧・心血管疾患・膠原病など多くの内科疾患と深く関わっています。当科ではこれらを総合的に診療しており、幅広い内科的臨床能力を養いながら、それぞれの医師が専門性を高めていける環境があります。日常診療の一例ひとつひとつが、臨床力の向上と研究の芽につながるのも腎臓内科の大きな魅力です。

研究面においては、私は「腎疾患におけるマイクロRNAの役割解析」を中心に、分子医学と臨床医学をつなぐ研究を行ってきました。当科では基礎研究から臨床研究、疫学研究まで幅広いテーマに挑戦でき、国内外の研究ネットワークを活かした共同研究や留学の機会も開かれています。研究志向の若手医師には、国際的に発信できる人材へと成長していただけるよう全力で支援します。

教育においても、豊富な症例と熱心な指導体制を背景に、学会発表や論文執筆を含む学術活動を積極的にサポートしています。腎臓内科医としての専門性を磨きつつ、研究的視点をもった臨床医、あるいは臨床に根ざした研究者としてのキャリア形成が可能です。

自治医科大学腎臓内科は「臨床に強く、研究にも挑戦できる医局」であることを目指しています。診療の現場で患者さんに真摯に向き合いながら、新しい医学を切り拓く喜びを共有できる仲間を心より歓迎いたします。腎臓内科に関心のある若手医師の皆さんにとって、ここは必ずや可能性を大きく伸ばせる場所となるはずです。

患者さんに寄り添い、研究と教育の成果を社会へ還元することが、私たちの使命であると考え、今後も医局員一同と力を合わせ、より質の高い診療・研究・教育を推進してまいります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

自治医科大学腎臓内科学部門

教授 森下 義幸

 

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