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研究情報

[医学部] 感覚器を可視化できる新規マウスの開発

2018年1月4日

本学分子病態研究センター細胞生物研究部の佐藤滋准教授、川上潔教授および理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)の古田泰秀博士らの研究グループは、感覚器を特異的に可視化できる新規マウスの開発に成功しました。

概要

マウスではCre/loxPと呼ばれる技術を用いると、遺伝子を特定の条件下で破壊したり、特定の細胞だけを標識することができます。この技術は遺伝子機能や胚発生の理解に有用ですが、その成功の鍵は、組織や時期特異的に遺伝子発現を活性化する制御配列(エンハンサー)をどれだけわかっているか、にあります。
私たちは、Six1遺伝子の発現を活性化する多数のエンハンサーの同定に成功し、今回はその1つ「Six1-21」を利用し、内耳全体と脳神経節を遺伝的に標識できるマウスを樹立しました。その結果、発生の非常に早い段階から内耳をつくる細胞を可視化することが可能になりました。また、内耳と嗅上皮形成におけるSix1の多様な機能を支える発現制御の仕組み、迷走神経の節状神経節形成に関する新たな知見も得られました。
開発した新規マウスは、感覚器障害を克服するための研究リソースとして国内外の研究者に提供されます。

本研究成果は、米国解剖学会誌Developmental Dynamicsに、平成29年11月30日付けで公開されました。

論文掲載先

Regulation of continuous but complex expression pattern of Six1 duringearly sensory development