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研究情報

[医学研究科・看護学研究科] 他者の動きの知覚発達に関する理論がNeurosci. Biobehav. Rev.に掲載されました

2019年1月20日

1. 概要

社会生活を営む上で,他者の動きを理解することは極めて重要です.このような他者の動きの敏感さを示す一つの例として,「バイオロジカルモーション(biological motion)」と呼ばれる知覚現象があります.これは,わずか十数個の光点運動のみから他者に関する様々な情報(性別,年齢,感情など)を知覚可能な現象です.これまでにも,この知覚現象を説明するモデルが提案されてきましたが,生まれて十数時間の新生児においてもバイオロジカルモーション処理が可能であることを説明するモデルはありませんでした.

自治医科大学先端医療技術開発センター脳機能研究部門・平井真洋准教授,ロンドン大学バークベック校心理学部・千住淳准教授の研究グループはバイオロジカルモーション知覚処理には,生後すぐに機能する皮質下のシステムが他者の足の動きと足の位置を処理する一方,他者に関する詳細な情報(行為の種類など他者に関する詳細な情報)は生後の学習により皮質上で処理されるモデルを提案しました.本提案モデルはこれまでのバイオロジカルモーションの発達に関する知見を矛盾なく説明することが可能となり,本提案モデルによりいくつかの予測が導き出されます.また,非定型発達児(特に自閉スペクトラム症)におけるバイオロジカルモーション処理の特異性についても説明を与える可能性が考えられます.

この研究成果は,2020年1月13日発行の「Neuroscience & Biobehavioral Reviews」にオンライン版に掲載されました.

本研究は,JSPS 科学研究費補助金若手研究(A)(No. 15H05310, 代表:平井真洋),国際共同研究加速基金(No. 15KK0129, 代表:平井真洋)の支援を受けました.

2. 論文タイトルと著者

タイトル:The two-process theory of biological motion processing.
著者:Masahiro Hirai & Atsushi Senju
掲載雑誌:Neuroscience & Biobehavioral Reviews

論文掲載先

https://doi.org/10.1016/j.neubiorev.2020.01.010このリンクは別ウィンドウで開きます