センター長よりご挨拶

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センター長よりご挨拶

新小山市民病院 地域医療教育センター センター長(神経内科部長/副院長)の川上忠孝です。
以前より医師の多数は自治医科大学の各医局から派遣されていましたが、スタッフの一員として活躍する医療人を育成するためには、指導体制を確立するとともに、研修医を自院で育成してゆくことが必須条件であると考えます。残念ながら、公立病院時代、当院での研修医教育等は殆ど全く行われていなかったのが実情であり、派遣の事情によっては診療科を休診とせざるを得ない時もありました。多分に漏れずそのような状態では財政も良好とは言えなかったのですが、平成25年4月より当病院にとっては『革命』とも言える出来事が起こりました。それまでの市と直結した公立病院から、『地方独立行政法人 新小山市民病院』として生まれ変わり、医師をはじめとする職員の増員等を推し進め、平成28年1月からは若木町から神鳥谷に新築移転をし、幼虫から蛹、更に脱皮して蝶になる事が出来たと考えております。
しかしながら、この蝶はまだまだ完全なものではありません。主だった診療科の指導医は複数在籍しておりますので、今後は院内の指導医を中心として、研修医に対する臨床研修を積極的に行って行くことが、地域医療への最大貢献の一つとなるであろうと考えています。既に当院では、2014年4月から『自治医科大学新おやま市民病院地域医療教育センター』を開設し、現在自治医科大学総合診療部の教員3名による医学部学生に対する臨床実習を定期的に行っておりますが、今回の『自治医科大学地域臨床教育センター』の開設により、自治医科大学や他の地域中核病院(JCHOうつのみや病院・とちぎメディカルセンターしもつが・芳賀赤十字病院)と共同し、医学部学生や初期・後期研修医の研修を行う体制が整備されました。今年1月の新築移転により、病院のハード面は完全に生まれ変わることが出来ましたので、医学生・研修医にとって最良の研修環境を提供できるものと確信しております。今後、このシステムの活用により、大学では学びにくい地域医療の実際を体験し、初期・後期専門研修の充実による医師としての研鑽を積むことで地域中核病院が研修医にとって魅力ある場となるよう、当病院も一丸となって更なる努力を積んで参りたいと考える所存です。