腎臓Pediatric Nephrology

診療

小児腎臓医7名で、対応しています。
無症候性血尿から、急性・慢性腎不全管理、生体腎移植管理まで、対応しています。
外来患者数は、平均250人/月です。ステロイド感受性・抵抗性NS、IgA腎症、膜性腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、Alport症候群、DMS、TINU症候群など、多くの腎疾患に対応しています。
腎生検施行例は、平均20-25例/年です。
体外循環血液浄化療法：急性腎不全に対するCHDF、ステロイド抵抗性ネフローゼ症候群に対する血漿交換などを、年間5~6例に対し行っています。
腹膜透析：慢性腎不全に対し、常時２～３名の患児を、管理しています。看護師の協力のもと、腹膜炎の合併率は低く、ここ数年間発症例はありません。
腎移植：小児泌尿器科・腎臓外科・透析センター・PICUとの協力のもと、積極的に生体腎移植を行っています。

研究

臨床の問題を抽出・解析し、小児医療の発展に寄与するのは、当医療センターの重要な役割の一つです。当医療センターが、大学併設であるメリットを最大限に生かし、画像検査、病理、免疫学、生化学、遺伝子工学の手法を用いて、その役割を果たしています。学会発表では、日本小児科学会総会での口演のほか、アメリカ腎臓学会での発表も行っています。

論文業績(2018年以降)

Glucocorticoid effects on bone strength in children with renal diseases. Aoyagi J, Kanai T, Ito T, Odaka J, Saito T, Betsui H, Kurosaki M, Maru T, Yamagata T.Nephrology (Carlton). 2021 Feb;26(2):119-125.
Efficacy of plasma exchange with a high dose of acyclovir for disseminated varicella infection. Aoyagi J, Kanai T, Maru T, Odaka J, Saito T, Betsui H, Yamagata T.CEN Case Rep. 2020 Feb;9(1):15-18.
Ultrasound microscopy through a fine fiber for renal tissues. Ito T, Kanai T, Hirota N, Itoh K, Yamagata T.Clin Exp Nephrol. 2019 Jun;23(6):867-869.
Prevention of recurrent febrile urinary tract infection in infants: Ultrasonography-oriented approach is more practical than a top-down approach. Kawai S, Nakai H, Kanai T, Tanabe K, Hyuga T, Nakamura S, Betsui H, Aoyagi J, Saito T, Ito T, Odaka J, Furukawa R, Aihara T.Pediatr Int. 2019 Oct;61(10):1007-1014.
Non-enhanced magnetic resonance imaging versus renal scintigraphy in acute pyelonephritis. Aoyagi J, Kanai T, Odaka J, Ito T, Saito T, Betsui H, Furukawa R, Nakata W, Yamagata T.Pediatr Int. 2018 Feb;60(2):200-203.
Predominant but silent C1q deposits in mesangium on transplanted kidneys - long-term observational study. Kanai T, Akioka Y, Miura K, Hisano M, Koike J, Yamaguchi Y, Hattori M.BMC Nephrol. 2018 Apr 6;19(1):82.

研修内容

・小児科学会専門医取得後のsubspecialityとして、研修が可能です。
・日本腎臓学会専門医-指導医、日本透析学会専門医-指導医、日本臨床腎移植学会専門医の取得が可能です。

日本腎臓学会専門医3名、同指導医　1名
日本透析医学会専門医1名、同指導医　1名
日本臨床腎移植学会認定医1名