研究室紹介
私たちの研究室では一貫して「肝炎ウイルス撲滅」を目指し、肝炎ウイルスの基礎的な研究から、
臨床への橋渡し研究、疫学研究、新規診断法の開発、さらには厚生労働行政に役立つ研究等を
幅広く行なっています。
主な研究内容
A型肝炎ウイルス(HAV)に関する研究
塩基配列の解析と遺伝子型分類 (文献1)(文献2)
分子疫学的研究 (文献1)(文献2)
B型肝炎ウイルス(HBV)に関する研究
サブタイプ分類 (文献1)(文献2)(文献3)
遺伝子型分類 (文献1)
変異(preC & コアプロモーター, エスケープ) (文献1)(文献2)(文献3)
変異と病態 (文献1)(文献2)
新規HBV株の同定と遺伝子解析 (文献1)(文献2)
HBVの各種測定系の開発 (文献1)(文献2)
C型肝炎ウイルス(HCV)に関する研究
塩基配列の解析と遺伝子型分類 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)
変異・遺伝子型と病態 (文献1)(文献2)
各種測定系の開発 (文献1)(文献2)(文献3)
D型肝炎ウイルス(HDV)に関する研究
核酸及び抗体測定系の開発 (文献1)
E型肝炎ウイルス(HEV)に関する研究
分子疫学的研究 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)・[総説1]
人獣共通感染症 (文献1)(文献2)(文献3) ・ [総説1][総説2]
ブタ、イノシシ、シカでのHEVの感染状況とHEV解析 (文献1)(文献2)(文献3)
Rabbit HEV, rat HEVの同定と解析 (文献1)(文献2)
新規HEV株の同定と遺伝子配列の解析 (文献1)(文献2)
ウイルス核酸・抗体測定系の開発 (文献1)(文献2)(文献3)
細胞培養系の確立 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)(文献6)(文献7) ・ [総説1][総説2][総説3]
Reverse genetics systemの確立 (文献1)
増殖機構の解明 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)
GBV-Cに関する研究
遺伝子解析と感染疫学 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)
アネロウイルスに関する研究
TTVの発見 (文献1)(文献2) ・ [総説1][総説2]
TTMDVの発見 (文献1)(文献2)(文献3)
測定系の開発 (文献1)(文献2)(文献3)
TTV感染と病態 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)(文献6)(文献7)(文献8)(文献9)(文献10)(文献11)(文献12)
各種動物からの同定 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5) ・ [総説1]
アジア諸国に於ける肝炎ウイルス感染の実態調査と分子疫学的研究
インドネシア (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)(文献6)(文献7)(文献8)(文献9)(文献10)
モンゴル (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)(文献6)(文献7)(文献8)(文献9)(文献10)
ネパール(文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)(文献6)(文献7)(文献8)
タイ (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)
ベトナム (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)
中国 (文献1)(文献2)(文献3)(文献4)(文献5)(文献6)
原因不明疾患に関わる未同定ウイルスの探索
・原因不明の輸血後肝炎患者から起因ウイルスを同定する過程で1997年に新規1本鎖環状DNAウイルス(TTV)を発見した(上記)。
ウイルス感染に伴う宿主免疫に関する研究
・B型肝炎治療薬、核酸アナログ製剤の追加薬理効果(IFN-lambda3誘導、IL-10抑制、IL-12誘導、mTOR抑制効果)
・上記効果を活用した創薬研究
研究成果の発表
研究の成果を論文として纏め、この約30年間でN Engl J Med (7編)、Lancet (9編)、J Virol (11編)、Virology (12編)、J Clin Microbiol (10編)、
J Gen Virol (41編)、J Med Virol (43編)、Hepatology (14編)等、約420編を公表した。
2006年1月に米国ウイルス学会雑誌「Virology」は創刊50周年を記念して、過去50年間に掲載した21,500編の論文の中で、被引用度数が
多かったトップ100の論文のリストを公表した(Virology 344:1-8, 2006).。それによると、当教室からVirology誌に発表した12編の論文のうち
3編が100位以内(第16位、第26位、第35位)にランクされている。
これからも、医学・医療に役立つhigh-impactの研究成果を発信し続けて行きたいと考えています。