ごあいさつ

松村 福広 自治医科大学栃木県災害医学寄附講座 特命助教
令和6年11月1日付けで自治医科大学栃木県災害医学寄附講座特命教授を拝命致しました松村福広と申します。特命教授就任にあたり、一言ご挨拶をさせて頂きます。
 
私は平成5年に自治医科大学を卒業しました。学生時代はラグビー部に所属し、チームの一員としての協調性と連帯することの重要性を学ぶことができ、かけがえのない時間を過ごすことができました。卒業後は出身地である香川県で整形外科を中心に地域医療に従事しました。
 
香川県内での義務年限修了後は、主に自治医大整形外科学講座、救急医学講座で勤務してまいりました。得意とする分野は救急整形外傷で、中でも骨折治療を専門にしています。
 
さて、今なぜ本学に災害医学講座を設立したのについて説明しなければならないと思います。日本全国において、地震やゲリラ豪雨による水害をはじめとする様々な災害が頻回に発生しています。日本で自然災害を経験せずに過ごすことは皆無です。
 
また、自然災害のみならず多数傷病者が派生する事故やテロといった人的災害発生の可能性もあります。これは栃木県においても例外ではありません。そして今後、県内・北関東・首都圏で発生し得る広域的災害に対して、あるいは南海トラフ巨大地震に備え、平時から災害医療体制の確立、災害医療に対応できる人材の育成、災害医療対応システムの構築、災害医療マネジメントの実践訓練など、事前の準備が肝要になることが明白です。
 
そのためまだ数は多くはありませんが、災害医学講座を開講する大学が散見されるようになりました。一方で、自治医大は全国で卒業生が活躍しているため、各地で様々な災害医療に従事することが少なくありません。全国のDMAT隊員に自治医大卒業生が少なからず在籍していることからも、地域における災害医療の必要性がわかります。
 
自治医大生にとって学生時代から災害医療に触れておくことは非常に重要で必須事項です。自治医大に災害医学講座を設置すれば、卒業後も都道府県人会でのつながりを持ちながら同窓会などを通じて、他県と横の連携も取りやすい我々の強みをさらに生かせるだろうと考えています。
 
栃木県内における災害医療体制、人材育成、災害医療対応システムの構築、災害医療実践研修などの調査研究・教育を広く行い、栃木県だけでなく全国の防災力・対応力の向上を図るため、尽力したいと存じますのでご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
 
自治医科大学栃木県災害医学寄附講座 特命教授
松村 福広