ごあいさつ

薬師祭へご来場の皆様に自治医科大学および薬師祭実行委員会より、ごあいさつを申し上げます。


自治医科大学学長 永井良三 

薬師祭の開催を祝す

第52回薬師祭の開催、おめでとうございます。コロナ禍も収束しつつあり、社会全体に活気が戻ってきました。しかしコロナに悩まされてきた3年余りの間、皆さんは考えを深め、興味の対象や日々の過ごし方も変わったのではないかと思います。この間に、世界ではウクライナ戦争が起こり、今も続いています。ChatGPTも公開され、インパクトを与えています。国内では、少子化が進み、円安の影響もあって、昨年の国民一人当たりのGDPは、世界26位にまで低下しました。この状況が続くと、日本の地域医療だけでなく、社会システムの持続性が危ぶまれます。こうした時期に、皆さんの成長を、薬師祭の場で示していただきたいと思います。
今年のテーマは、「光陰」です。光陰は時間を意味します。コロナ禍によって人生のはかなさを感じ、自分が貴重な時間を使って、何をすべきかを考える機会となりました。まさに、「一寸の光陰軽んずべからず」です。時間の長さは、絶対的なものではなく、重力の影響を受けて変化します。私たちの時間の進み方も、環境や内面的な世界に大きく影響されます。しかし創造的に考え、表現することによって、時間の密度を高めることができます。薬師祭を通して、皆さんの時間がより充実したものになることを願っております。

自治医科大学看護学部長 春山早苗 

薬師祭開催に寄せて

薬師祭の開催、おめでとうございます。
私自身も毎年、大変楽しみにしていた薬師祭が、COVID-19禍のために縮小開催となっていたことを寂しく感じていました。4年ぶりの通常開催に学生のみなさんも心躍る気持ちなのではないかと思います。地域の人々がたくさん訪れ、趣向を凝らしたイベントや多くの模擬店など活気ある薬師祭が再び戻ってくることを大変嬉しく思います。
COVID-19禍の光陰をただ惜しむのではなく、新たな一歩を踏み出す時間であったと思えるような、魅力ある薬師祭を期待しています。学生同士で力を併せ、また訪れる人々とともに心に残る思い出をたくさん作ってください。

薬師祭実行委員会委員長 阪本崇磨

自治医大で最も大きなイベント、薬師祭が今年もやってきました。前回薬師祭が全面開催されたのは5年前。台風により学内開催となった48回、感染拡大により中止となった49回、完全オンラインとなった50回、ハイブリット学内開催となった51回を経て、今回とうとう外部の方を交えて対面による開催ができることになりました。実を言うと、今回運営本部を担う我々の学年は、全面開催の薬師祭を未だ一度も経験したことがありません。わからないことばかりの中、それでも感染対策を行いながら新しい薬師祭を求め、この半年間実行委員会一同準備を進めてまいりました。

今年のテーマは「光陰」です。「光陰」とは「光陰矢のごとし」から抜粋したもので、このことわざは「時間が過ぎ去るのは早い」「今を大切にしよう」を意味するそうです。

私はこれまで薬師祭で様々な人と時を共にし、たくさんの貴重な経験をいただきました。しかしこれは当然のものではなく、薬師祭の存続自体が危ぶまれたときもありました。だからこそ、昨年無事開催できた時は、心を打たれました。今を楽しめるのは決して当たり前ではありません。貴重な今を全力で楽しみ、この祭りの思い出が未来を生き抜く原動力になる、そんな薬師祭になることを私たちは願っています。

最後に、この半年間わからないことも多い中、共に活動してくれた実行委員125人のみんな、本当にありがとう。ここまで頑張ってこられたみんななら、きっと大丈夫。さあ、祭りだ!決して当たり前でない今を全力で楽しみましょう!

薬師祭実行委員会副委員長 荒美保

自治医大の一大イベントである薬師祭も今年で52回を迎えることとなりました。昨今はコロナウイルスの影響により本来の形で行うことが出来なかった薬師祭ですが、今年より外部の方も参加していただくことが可能になりようやく本来の規模での開催となったことで、喜ばしい気持ちで胸がいっぱいです。皆様にとって、コロナ禍で絶たれてしまった人が集まり、ひとつの事に取り組むイベントの楽しさを再び思い出していただける機会となることを期待しております。
今年の薬師祭のテーマである「光陰」には、コロナ禍で気付かされた今の仲間達と過ごす時間が貴重であること、そしてそれを大切にしていきたいという思いがこめられています。私の薬師祭への期待もこのテーマに結びついていると感じており、皆様にも薬師祭を通したこの時間がかけがえのない思い出となることを祈っております。
結びに、半年間一生懸命薬師祭の開催のためにに尽力した薬師祭実行委員会のメンバーに感謝申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。