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自治医科大学病理診断部

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ご挨拶

(2019年7月更新)

自治医科大学附属病院病理診断部・病理診断科のサイトにお越し下さりありがとうございます。 このサイトは,病理診断科の業務の様子をさまざまな方々に知っていただくことや,これから病理診断学の研修を受けてみたいと考えている学生や研修医の方々には,科の雰囲気や研修内容などが少しでも分かるようにと開設したものです。今回、少し雰囲気を変えてリニュアルオープンしました。

病理診断科は,自治医科大学附属病院および関連病院に来院された方々が,適切でレベルの高い医療を受けられるよう,組織診,細胞診,剖検を含めた病理学的な検討を行って,その診断情報を臨床担当科(医)にお伝えすることを主な業務としています。

病理診断は,特に現在のがん診療においては,最終(確定)診断と位置づけられており,その重責を自覚しながら,日々仕事を行っています。必要に応じて臨床担当の先生方とも何度も話し合い(時には激論)をしながら,患者さんにとって何が適切な医療であるのかを考えています。

また,2014年4月1日からの病理診断科の標榜に伴い,当院に入院中の患者さんからの要望があれば,病理専門医が,病変の組織像を説明し、病理診断の疑問に答える「病理診断説明外来」も行うことになりましたのでご利用ください。 (当院に入院中の患者さん以外の方々からの「病理診断説明外来」の申し込みは、現在のところ受け付けておりませんので、ご注意またご理解くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。)

学内,院内の関係者の皆さまには,病理診断部・病理診断科における円滑な業務の遂行のため,引き続きの御理解と御支援をどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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自治医科大学 病理診断科 スタッフ・ブログ

病理診断とは

病理診断とは,患者さんの病気の治療方針をきめたり,治療の効果を評価するために,主に患部から採取された組織の一部を顕微鏡で調べて,病変の種類や性質などを見分けるものです。

人間の体は,表面に(上皮)細胞がきちっと並んでおり,その間に血管,骨,筋肉や線維,脂肪組織などが詰まってできています。表面というのは皮膚の表面だけではなく,口腔粘膜や胃の表面,膀胱粘膜の表面なども含みます。

このような私たちの体を構成する細胞は,何らかの原因で異常を来たすと,形態(細胞の形や並び,など)が変わったり,普通では見られない種類の細胞が増えてきたりします。その細胞の種類や形の変化を顕微鏡で捉えて病気の診断を行なうのが病理診断なのです。

例えば乳房のしこり(腫瘤)を理由に受診された患者さんがいるとします。病院では触診のあと,マンモグラフィーやエコーなどの検査をされるのが普通で,これらによって,ある程度の診断の予測ができます。しかし,最終的に良性病変であるのか悪性であるのかの判定を下すにはその腫瘤を作っている組織を採取して行なう病理診断が欠かせません。

これをご覧の皆様にも,検診などで受けた大腸や胃の内視鏡検査で,ポリープや粘膜の荒れが見つかり,「組織をとって調べます」と言われた方もいるかも知れません。これは,少し言葉を補足して書くと「病理診断を行なうために異常な部分の組織を採取して詳しく検査します」という意味であり,これによって,炎症で粘膜が荒れていただけなのか,手術の必要な腫瘍であるのか,などの診断を下すことができるのです。病理診断は様々な病変を対象としますが,特にがん診療においては,その最終的診断方法として確立されています。

病理診断を行なうためには,顕微鏡で細胞の形の変化を捉える能力と知識が必要ですが,それに加えて患者さんの症状や経過,放射線画像所見などを理解して,総合的に病変や疾患を理解する能力も不可欠です。このため,病理診断は,特別なトレーニングを受けた医師(病理診断医)が医療行為として行っています。

Department of Diagnostic Pathology

Jichi Medical University Hospital

3311-1 Yakushiji, Shimotsuke-shi, Tochigi-ken, Japan 329-0498

お問い合わせ・アクセス

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