自治医科大学

自治医科大学病理診断部

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病理診断科での研修の感想

J2 匿名M・S 2020年前期

 まず始めに、1ヶ月間研修させていだたきありがとうございました。発熱した際は、病理診断科の多くの先生方に心配とお手数をおかけしまして申し訳ございませんでした。
 病理診断科での研修の感想ですが、産婦人科志望ということで婦人科症例にかなり的を絞って診させていただけたのは特に有意義でした。いろいろな科の検体を診るのもよいですが、やはり診る臓器の数を絞った分、深く勉強できた(*1)と感じます。研修の最初と最後では子宮の組織をみるスピードが格段に上がりました。また、担当の指導医(*2)が必ず一緒に検体を見てフィードバックをしてくださったのは大変助かりました。あとは、多くの先生が婦人科検体の切り出しの機会があれば、その都度声をかけて下さったのは有難かったです。細胞診も私向けに丁寧に所見を教えてくださり(*3)、勉強になりました。
 最終週の発表(*4)については、体調不良と連休で準備期間が短い状態でしたが、指導医の御指導のおかげで何とか形になってよかったです。最初はどの程度のクオリティのものを作ればよいか分からなかったので、過去の発表スライドなど参考になるものがあれば見てみたかったです。今後回ってくるレジデントの参考になるほどのクオリティではないかもしれませんが、私の発表スライドのデータは残していきます。
 また、当番日について、普段自分たちが提出している迅速病理や手術検体がどのように処理されていて、どのような情報があるとスムーズなのかなど、実際に見ないと分からないことも多く知ることができて有意義でした。週3日(*5)という回数は研修期間が長ければちょうどいいですが、連休があったり、当直回数の多かったりする4-5月はややタイトだったかもしれません。
 その他、来年以降の研修医のためになるか分かりませんが、個人的には4月にローテ―トすると連休や当直明けなどで研修期間が実質14日間程度しか得られないので、あえて4月や年末年始とかぶる時期の病理診断科での研修は避けた方がよいのではないかと思いました。
 煩雑の内容となってしまいましたが、病理診断科での研修は大変有意義であり、科の先生方のおかげで今後も勉強を続けていこうと思えました。臨床のみならず、大学院などでお世話になることがございましたら、また宜しくお願い致します。
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*1 研修者の希望によってある程度オリジナルな研修が可能です。
*2 研修者や実習者1名に1名のメンターが付きます。
*3 組織病理だけでなく、希望により細胞診などの研修も可能です。
*4 研修最終週に、症例ベースのプレゼンテーションを行ってもらいます。テーマについては、第1週目にメンターと話し合って決めます。
*5 週3日間はリアルタイムで病理診断科の診療に参加し、残り2日は自己研鑽のために、時間を自由に使えます。

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