自治医科大学
精神医学講座
教授 須田 史朗
現代社会はストレス社会とも言われており、うつ病を筆頭に精神科領域の患者さんはますます増加しています。また、高齢化社会の進行による認知症患者の増加も頭の痛い問題です。厚生労働省の患者調査から推定されるわが国のうつ病の患者数は120万人弱であり、代表的な内科疾患である脂質異常症(148万人)、喘息(125万人)とほぼ同等の数値です。認知症の患者数は約600万人と推定されています。
わが国の精神科医療機関がこれらの患者さん全てをカバーすることは困難であり、地域医療の現場では初診までの待機時間の長さが問題になっています。地域における精神科医療はプライマリーケアの先生方との連携なしには成り立たない状態にあるといえます。
自治医科大学精神医学講座では、これらの問題に正面から取り組み、地域における精神科医療のサポート体制を構築することを目指しています。このホームページを通じて様々な情報を発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。