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自治医科大学との連携について

 2016年7月2日、自治医科大学しもつが地域臨床教育センターが設置されました。自治医科大学と連携しつつ、自治医科大学の建学の精神である「医療の谷間に火をともす」に基づき、地域医療に貢献する医療人の育成に注力していきます。

○病院長より一言

 とちぎメディカルセンター(TMC)しもつがは、栃木県南部・栃木市に位置する地域唯一の二次医療機関として、地域医療の中核を担ってきました。三つの医療機関の統合により誕生して以来、急性期医療を軸に、回復期・慢性期・在宅医療へと連続する地域完結型医療を実践しています。

 こうした医療の現場において、当院に設置された自治医科大学しもつが地域臨床教育センターは、地域医療に接しながら臨床の基盤を涵養する場として位置づけられます。医学部学生、初期研修医、後期研修医が、それぞれの段階に応じて診療に関わることで、地域における医療の在り方や患者像の多様性に触れる絶好の機会となっています。

 地域医療の現場は、標準化された教育体系のみでは捉えきれない複雑さと連続性を内包しており、日常診療の中で患者一人ひとりと向き合う経験が臨床医としての視点を養います。本センターでは、そのような臨床の現実に根ざした学びを通じて、知識や技能の習得にとどまらない、医療観の形成に繋げることを目指しています。

 さらに当院では、日常診療において遭遇するcommon diseaseを数多く経験できる点も大きな特徴の一つです。地域の中核病院として、救急対応から入院診療、退院後のフォローに至るまで、患者さんの経過を一貫して診る機会が豊富にあります。こうした経験は、臨床判断力や責任感を養う上で重要な意味を持ちます。

 また、獨協医科大学、千葉大学をはじめとする近隣大学出身の医師との連携により、異なる背景を持つ医師の臨床に触れる機会が自然と持てることは、診療の幅を広げる上でも大切な要素であると考えています。

 地域医療の現場には、教科書だけでは学び得ない多くの課題と学びがあります。本センターが、皆様にとって臨床医としての基盤を培い、自らの将来像を考えるきっかけとなれば幸いです。

とちぎメディカルセンターしもつが 病院長   長田 太助

○当院の特色

 とちぎメディカルセンターは、2013年4月、JAが開設した下都賀総合病院、下都賀郡市医師会が開設した下都賀郡市医師会、医療法人陽気会が開設したとちの木病院の3病院が統合し、新病院の建設と既存施設の整備を行いながら、急性期、回復・慢性期、保健医療介護支援の機能に分けて地域完結型医療の実現を目的として再編するという全国でも初めてのケースで、「とちぎモデル」として各方面から大きな注目を受けながらスタートしました。統合再編されたとちぎメディカルセンターは、急性期疾患を主に診療する病院「とちぎメディカルセンターしもつが」、慢性期疾患を主に診療する病院「とちぎメディカルセンターとちのき」、介護老人保健施設「とちぎの郷」、「総合健診センター」、「訪問看護ステーション」、「居宅介護支援事業者」の6事業所で構成されています。

 自治医科大学しもつが地域臨床教育センターが設置されているとちぎメディカルセンターしもつがは、栃木駅(JR両毛線、東武日光線)から徒歩約15分の場所に位置し、県南保健医療圏の中核病院で、二次救急医療機関として多くの救急患者を受け入れています。また、臨床研修指定病院(基幹型)として、毎年、初期研修医を受け入れ、各種学会から教育施設として認定されています。

 地域の診療所、下都賀郡市医師会、自治医科大学、獨協医科大学と連携し診療にあたっていますが、とちぎメディカルセンター内の上記事業所とも連携していますので、ひとりの患者さんを急性期から慢性期、在宅へと一連の流れを、断片的ではなくトータルに診ることが可能です。超高齢社会においては、患者さんをトータルに診る経験は大変重要であると考えています。

○卒前・卒後教育、研究への取り組み

 卒前・卒後教育では、マンツーマンでの指導の下、効率的に豊富な臨床経験を積むことができるような体制を構築しています。初期研修においては、希望に応じて、自由度の高いプログラムが組めるよう配慮しています。また、各科における症例カンファレンス、CPC、研修に役立つミニレクチャー等を実施しています。臨床研究は、倫理委員会で審査し、論文作成や学会発表につなげています。また、毎年開催されるとちぎメディカルセンター学術集会でも、その成果が発表されています。臨床教育や研究については、図書館の整備や学会出席のサポート等を通して、自ら最新情報を入手できるような環境を整えるとともに、専門医や指導医からの指導だけではなく、臨床教授や名誉教授からの指導も受けることができるような体制を整えています。

教育・研究実績

 当センターでは、自治医科大学都道府県拠点病院実習(6年生、4週間)、自治医科大学学外BSL(5年生~6年生、1月~4月、3クール各4週間)を担当しています。また、初期研修医や後期研修医への研修医教育も担当しています。研修医は、市民公開講座での講師を務めたり、研究会や学会での発表も行っています。