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平成28年熊本地震:永井 慎昌先生(鹿児島9期)からの報告(4月20日)


   16日5時に赤十字救護班として鹿児島を出動しました。16時から22時まで避難所である益城町総合体育館に設置された救護所で診療を行いました。6時間で50名数名を診療しました。重症の方はおられず、打撲やガラスを踏んだケガ、急性上気道炎等でした。継続内服中の薬剤が無いことの相談がまあまああったものの救護班では当時は対応出来ませんでした。この件は2日後に院外処方箋を発行すれば薬剤師会が対応する体制となりました。避難所は物資が不足しており、仮設のトイレはあったものの流す水の無い状態で、衛生面でも課題がありました。建物からあふれた人々が車中泊をしておりエコノミークラス症候群が危惧され、注意喚起はしたものの、止む無く車中泊をせざるをえない状況がありました。その後、徐々に発症してしまっているようです。

   我々の宿泊は赤十字熊本県支部の会議室等の床に毛布を敷いて雑魚寝の状態でした。食事は全て備蓄の非常食となりました。

   17日は参集救護 班が増えて来たのに伴い役割分担し、熊本市の南に隣接する宇城市及び美里町の避難所5箇所を巡回し、診療・支援物資配布・避難所のアセスメントを行いました。その後、18日未明に鹿児島に帰着しました。

   現地は余震が頻発し、水道等のライフラインが未だ復旧されていません。ガ ソリンスタンドの近辺では給油を待つ車列で渋滞が各所でみられるなど、物資を求めて渋滞が発生してしまい、物資が届くのが遅くなるという悪循環が発生していました。

   私も年を取ったせいか、たった2日間の業務でしたが、疲れ果ててしまいました。鹿児島も余震の度に揺れを感じています。鹿児島でも水や食品が品薄になる状態ですが、私の妻でさえ「被災地のことを思えば、文句は言えない」と発言していました。支援の輪は全国に広がっているものと思いますが、その思いが必ずしも現実の支援に繋がっていない歯がゆさを感じます。

   赤十字では継続して救護を行う予定で、当院からは明日第2班、27日に第3班が出動予定 となっています。鹿児島赤十字病院の災害救護責任者を務めておりますので、今後も職責を果たしていきたいと思います。
永井 慎昌