自治医科大学 小児科学講座 | Jichi Medical University Dept. of Pediatrics

自治医科大学とちぎ子ども医療センターは、大学病院併設型の小児病院です。

【診療内容】腎臓

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診療

検診で発見された血尿・蛋白尿の診断から、水腎症・膀胱尿管逆流の管理、急性糸球体腎炎・急性腎不全に対する体外循環療法、頻回再発型ネフローゼに対する免疫抑制療法、難治性ネフローゼ症候群に対する体外循環療法、IgA腎症に対する口蓋扁桃摘出+ステロイドパルス療法やステロイドカクテル療法、慢性糸球体腎炎の治療や慢性腎不全の管理、生体腎移植など、小児の腎疾患全般についての診断と治療・管理を行なっています。外来者数は約40人/週で、小児腎疾患にかかわる領域をほぼすべてカバーしています。小児腎エコーはもとより、腎生検も年間20症例前後あり、腎生検後の病理組織の評価も、腎臓病理医とともに実際に自分たちで見て判断し、臨床に還元しています。また、腎疾患に限らず、γグロブリン不応性川崎病に対する血漿交換療法や、潰瘍性大腸炎に対するG-CAP・L-CAP療法、急性腎不全への体外循環療法も、当院が大学附属病院併設型であることのメリットを生かして、附属病院腎センターと協力し行っています。このため、受診者は県内はもとより、群馬・埼玉・茨城・福島など、隣県からも多数紹介来院されています。私たちは、腎疾患を持った子どもたちや、体外循環療法を必要とする子どもたちの、より健やかな発育の手助けをすべく、高度専門医療を行っています。

研究

大学併設型のメリットを生かし、他分野の専門家と意見を交えて効果的に行っていくことが可能であり、他の子ども病院にない特徴です。

  1. 微小変化型ネフローゼ症候群治療における、効果的なステロイド治療のための病勢マーカーの検討:同意の得られた患者様の尿を検体として、病勢マーカーの検索をしています。これにより、将来、病勢に応じた客観的なステロイド使用量の決定がなされることが予想されます。また、同様に同意の得られた患者様の、発症時(再発時)と寛解時の血清を用いて、サイトカイン量を測定し、病態解明に日夜研究しています。
  2. 微小変化型ネフローゼ症候群の蛋白尿に対する、Th1・Th2バランスの関与の検討:微小変化型ネフローゼ症候群では、アレルギーの関与が指摘されており、同意の得られた患者様の、発症時と寛解時のリンパ球を用いて、蛋白尿に対するTh1・Th2細胞のバランスの関与を検討しております。
  3. 紫斑病性腎炎の病理分類の再検
    他施設との共同で、紫斑病性腎炎の病理組織像とその臨床経過・治療につき、再検討しています。
  4. 二次性偽性低アルドステロン症と、乳児尿細管機能の関連
    乳児における急性腎盂腎炎の二次性偽性低アルドステロン症への関与に関して、尿細管機能に着目し、その臨床データから解明を試みています。
  5. IgA腎症における、治療前後での発現遺伝子変化の観察
    RNAマイクロアレイと、リアルタイムPCRをもちいて、治療前後での、発現遺伝子の変化を見ることにより、病因解明を行っています。

研修内容

小児腎・泌尿器疾患の、診断・治療・管理・研究ができるようになることを目標としています。腎生検やその後の病理組織の評価も行ないます。また、大学附属病院併設型であるメリットを生かして、附属病院腎センターとの共同で、小児生体腎移植や小児体外循環療法も継続的に行っていますので、その管理や手技も習得することができます。このように、当院での研修により、小児腎疾患にかかわるほぼ全ての専門手技を習得することができます。さらに、日本小児科学会専門医はもちろん、附属病院腎センターとの協力により、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会専門医の習得が可能です。