看護副部長 渡井恵先生からのコメント

 自治医科大学附属病院では、2010年度に看護職キャリア支援センターを設立しました。看護職員の教育プログラムの作成、キャリア形成支援を目的に活動しています。医療が高度に変化していく中で、看護師には多職種と共同しながら医療を提供していくために、対人関係のスキル、多重課題のスキル、マネジメントスキルの向上が求められます。看護師は病院の中で大変重要な役割を果たしています。特に高度急性期医療を提供している当院の看護師には、看護ケアを提供する業務の中で身につけなければいけないスキルは様々です。看護職キャリア支援センターでは、クリニカルラダーを活用した個々のニーズに合わせた教育計画を立て、研修は充分な施設の整ったメディカルシミュレーションを利用して実施しています。  2017年度のメディカルシミュレーションセンターの看護師利用者はのべ3285名で全体の利用者の28%になっています。

 臨床での医療の高度化・複雑化はめざましく、新人看護師が看護基礎教育で習得した知識・技術だけでは安全な看護ケアを提供するのは困難な状況です。当院では高度先進医療に対応できる高度な専門実践力と患者の生活を支える視点で援助ができ、どこでも通用できる実践力で地域医療に貢献できる看護職を育成したいと考えています。看護の専門職業人として、根拠に基づく看護実践のために必要な基礎的知識・技術を習得し、ベッドサイドケアが安全で確実にできることを目標に研修プログラムを作成したいと考えています。 新人教育が基礎となり、状況を適切に判断できる力や応用力を育成するためにOff-JTでのシミュレーション教育の充足を図り、看護の実践力を養っていきたいと思っています。