兼田裕司 / Kaneda Yuji
所属
- メディカルシミュレーションセンター 准教授 (副センター長)
- 外科学講座 消化器一般移植外科部門 兼務
略歴
- 2000年 自治医科大学 卒業
- 2000年~2008年 初期研修を経て、地元徳島県の地域医療に従事
- 2009年 徳島県立中央病院 外科 医長
- 2010年 自治医科大学 外科学講座 消化器一般移植外科 助教
- 2014年 自治医科大学附属さいたま医療センター 一般・消化器外科 助教
- 2017年 コペンハーゲン大学附属病院 肝胆膵移植外科 留学(デンマーク)
- 2018年 自治医科大学 外科学講座 消化器一般移植外科 助教
- 2021年 自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター 講師
- 2022年 自治医科大学 メディカルシミュレーションセンター 准教授
外科学講座 消化器一般移植外科 兼務
学位取得
2014年6月 博士(医学)
専門分野
肝胆膵移植外科、消化器外科全般
専門資格
- 日本肝胆膵外科学会 肝胆膵高度技能専門医・評議員・書類審査委員・技術認定委員
- 日本外科学会 専門医・指導医
- 日本消化器外科学会 専門医・指導医
- 日本膵臓学会 認定指導医
- 日本消化器病学会 専門医・指導医
- 日本消化器内視鏡学会 専門医
- 日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
- 日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
研究分野
- 医療機器・ロボット手術機器開発
- 外科手術シミュレ-ター、模擬臓器開発
- バイオデザイン
- アイデアの知財化(特許、意匠、商標等)
- 卒前教育における手術手技トレーニング
研究開発内容
- 医療機器(クラスIVを含む)
- ロボット手術機器
- 模擬臓器
- 外科手術シミュレ-ター
企業との共同研究開発
- 2024年現在 3件
受賞歴
- 2021年 手術手技研究会 奨励研究賞
- 2021年 めぶきビジネスアワード 大学発イノベーション賞
- 2019年 とちぎテックグランプリ 足利銀行賞
競争的研究資金獲得状況
- 2024-2026年度 科学研究費助成事業(科研費)【代表者】
- 2022-2023年度 科学研究費助成事業(科研費)【代表者】
- 2022年度 独立基盤形成支援(科研費)【代表者】
- 2021年度 日本医療研究開発機構(AMED) 橋渡し研究戦略的推進プログラム【代表者】
- 2021年度 とちぎ次世代産業創出・育成コンソーシアム試作開発支援【代表者】
- 2020年度 日本医療研究開発機構(AMED) 橋渡し研究戦略的推進プログラム【代表者】
- 2020年度 岡山創成ファンド支援事業【分担者】
- 2020-2021年度 科学研究費助成事業(科研費)【代表者】
- 2020年度 とちぎ次世代産業創出・育成コンソーシアム試作開発支援【代表者】
- 2020年度 埼玉県先端製品開発費補助金事業【分担者】
- 2019年度 第106回外科学会定期学術集会記念助成金【代表者】
- 2019年度 科学技術振興機構(JST)による国際特許出願支援【代表者】
産業財産権
- 特許第7253744号 【発行国】日本【発明者】兼田裕司【名称】臓器断端処置具
- US.11337704 【発行国】米国【発明者】Yuji Kaneda
【名称】Tool for treating excised end of body organ - CN.111148478 【発行国】中国【発明者】兼田裕司【名称】臓器断端処置具
- KR.102589423 【発行国】韓国【発明者】兼田裕司【名称】臓器断端処置具
- 特許第7402473号 【発行国】日本【発明者】兼田裕司、他【名称】結紮等に適した医療器具
- 特許第6950905号 【発行国】日本【発明者】兼田裕司【名称】ダイレータ
- 特許第7542801号 【発行国】日本【発明者】兼田裕司【名称】外科手術器具用グリップ
- 特許第7544323号 【発行国】日本【発明者】兼田裕司、他【名称】結紮等に適した医療器具
卒前教育における手術手技トレーニング(*詳細はこちら)
- 本学の特色である、「フリーコース・ステューデントドクター制度」を利用した医学部6年生を対象として、手術手技シミュレーション実習を行っています。
- 義務年限内、義務年限終了後のキャリアアップを念頭に置いた手術手技トレーニングを卒前から開始します。
- 義務年限内(特に、地域医療現場)においても、スキルアップし続ける能力を養成することを目的としています。
研究開発について
① 医療機器発明・開発
外科手術分野では、膵切除後の膵液瘻を始め、既存の技術、デバイスでは越えられない“壁”が未だに存在します。その“壁”を越えるためには、現在の問題点を見つめ直し、今までには無い新たな発想でデバイスを生み出す必要があります。また、近年急速に進歩、普及している腹腔鏡手術、ロボット手術の技術・安全性向上のためには、新たなデバイスの開発は必要不可欠です。過去から現在までに存在する“壁”、現在から未来に存在する“壁”を越えるべく、新たなデバイスの研究開発に取り組んでいます。
② 医工連携・アイデアの知財化
研究開発における競争力向上を目指して、国内外における特許出願を積極的に行っています。また、開発速度上昇を目指して、医工連携にも積極的に取り組んでいます。この知財化(特許化)と医工連携により研究開発全体の能力が上昇するだけでなく、タイアップ企業、アカデミアに経済的なFeedbackをもたらすと考えています。
③ バイオデザイン
医療機器開発は、①医療現場における潜在的ニーズの発掘、②医療機器コンセプト創造、③知財化(特許化)、④医工連携、⑤開発、⑥研究費獲得、➆PMDA面談、⑧非臨床試験(前臨床試験)、⑨臨床試験(治験)、⑩薬事承認、⑪上市(事業化)、という流れで進められます。これらのステップは、研究開発における秘匿性の関係から、詳細な内容が表に出ることが少なく、自己研鑽や人材育成が容易ではありません。各ステップを定型化、体系化し、自分の経験を交えて指導することにより、医療機器開発現場で活躍できる人材育成に繋がると考えています。
*researchmapへのリンク https://researchmap.jp/Kaneda-HBP-Surgeon
*手術手技シミュレーション実習(卒前教育) 詳細はこちら