女性医師支援

 

【当科女性医師の現在の勤務についてのコメント】

 

女性医師は結婚、子育てという人生の中での大きな変化を迎える際に、仕事との両立への不安が大きいです。

特に妊娠中、育休、仕事復帰と働き方が大きく変わるため、周囲のサポートを必要とします。

実際に1歳の子供を育てながら時短勤務で働いている立場から、当科のサポート体制についてご紹介します。

 

就職から現在に至るまでのキャリアと子育て期間の具体例をお示しします。

下記のように、それぞれのタイミングで専門医を取得し、産休・育休に入り復帰後は時短勤務で働いています。

産前に心配だったことは色々とありました。1年の育休後に保育園に入園できるのか、子供の発熱などで早退や遅刻をしても大丈夫なのか、長く診療から離れていて業務内容や手技など忘れてしまったこともあるのではないか、など不安はありました。ですが不安な点については医局長と相談し、手厚いサポートにより問題なく職場復帰できました。保育園入園との兼ね合いで育休を延長した医師もいますし、早退や遅刻で急にいなくなっても困らないよう様子を見ながら仕事を振ってもらい、周囲の先生方の協力のおかげで安心して勤務しています。

 

個人的なことにはなりますが、私は夫の仕事の都合もあり3年前から東京に住んでいます。朝は私の方が早く家を出るため、夫が息子を保育園へ連れて行ってくれています。病棟の先生方のサポートもあり、帰りは私が17時までには保育園にお迎えに行けています。保育園に通い始めて約半年経ちますが息子は体調を崩すことも少なく元気に過ごしており、家族や周囲の先生方の協力に恵まれ、遠方からの勤務ができています。

 

具体的な1週間の勤務内容についてお示しします。

8:30~14:15の時短勤務です。病棟業務となっているところは、急な子供の呼び出しに対応できるようにチームには所属せず、主治医が外勤や外来で不在のチームのレジデントの先生をサポートしたり、緊急入院患者対応やカテーテル挿入、腎生検などの手技のお手伝いをしたりしています。

外勤は週1コマで、透析クリニックで9時頃から14時頃まで勤務します。こちらも何かあったとき支障をきたさないよう常勤医師がいるところに行かせてもらっています。

業務が終わったら、子を迎えに行って、夕飯、お風呂、寝かしつけ、洗濯などの家事をしています。

 

 

外来メインの業務をしている医師もいます。初診外来、腹膜透析外来、腎臓内科の継続外来を曜日によって診療し、水曜日は透析センターで勤務することで、カテーテル挿入や穿刺などの手技もこなしています。

 

現在当科では小さい子を子育て中の女医が3人います。勤務形態は各々の希望に応じて医局長と相談して決まり、週20時間+外勤や週30時間で勤務しています。

イクメンもたくさんいるので、みんなでわいわい子育ての相談をしたり、仕事復帰時の不安を分かち合ったりできます。

サポート体制があるので子育てしながらも時短勤務しやすい環境です。産休・育休・その後の復帰に関してある程度道筋ができていて安心です。

 

研修医・医学生の皆様へ