心筋細胞の成熟メカニズム解明に向けて,多面的に研究に取り組んでいる。ES細胞やiPS細胞から分化誘導した心筋細胞は試験管内で成熟しない。これに対してBioinformaticsを用いて推定を行った、成熟刺激を加えることで成熟を促進できることがわかってきている。
本研究により将来的にはヒトiPS細胞などから成熟した心筋細胞を作り出し,心疾患を試験管内で再現することを目指している。
東京大学 谷内江 望准教授、Johns Hopkins大学Chulan Kwon准教授らとの共同研究である。
2016-2018年度はAMED再生医療実現拠点ネットワークプログラム[幹細胞・再生医学イノベーションプログラム]の支援を、2019年度からは科研費若手研究、国際共同研究加速基金[国際共同研究強化B]の補助を受けている。また、複数の民間助成金を受けて研究を進めている。
ゲノム編集技術の進歩により、これまでは困難であった遺伝子改変動物が容易に作出できるようになった。これまでに再生医学研究部ではSCIDブタやSCIDマウスを作出してきた。
魚崎グループでは、特に循環器領域での様々な遺伝性疾患を持つモデル動物(マウス、ラット、ブタ)の作出を進めている。特にVariant Unknown Significance(VUS)を中心とした解析を行っている。
また、動物モデルのみならず、iPS細胞を用いた疾患モデリングについても力を入れている。患者由来iPS細胞の樹立とその解析だけでなく、疾患遺伝子を健常iPS細胞由来心筋細胞へと導入する解析など新しい手法開発も進めている。
動物モデルについては群馬大学循環器内科 小板橋 紀通講師、Max Planck Florida Institute for Neuroscience 西園 啓文先生、本学小児科 関 満講師、実験医学センター 長尾恭光准教授、先端医療技術開発センター 本多 新教授、谷原 史倫准教授らとの共同研究で進めている。
一方、iPS細胞を使った研究では、千葉県こども病院村山 圭部長、本学小児科 山形 崇倫教授、小坂 仁教授、村松 一洋准教授、関 満講師、小島 華林講師、先端医療技術開発センター 阿部 朋之講師らとの共同研究で進めている。
私立大学戦略的研究基盤形成支援事業「マウスからヒトへ:大型動物を利用する橋渡し研究」(2013-2018年度)、自治医科大学研究奨励(2017年度)、その他の民間助成金を受けた研究の一環として行っている。
2020年度よりAMED再生医療実現拠点ネットワークプログラム[疾患特異的iPS細胞の利活用促進・難病研究加速プログラム]の支援を受け、ミトコンドリア心筋症のiPS細胞樹立と、ミトコンドリア心筋症iPS細胞由来心筋細胞の表現型解析を進めている。
2021年度よりAMED創薬基盤推進研究事業および先端的バイオ創薬等基盤技術開発事業の支援を受けて、心筋症に対する遺伝子治療および塩基編集治療の開発を行っています。
2023年度からはAMED再生・細胞医療・遺伝子治療研究中核拠点の分担研究者として、iPS細胞を用いた再生医学と遺伝子治療を統合した新しい治療法の研究開発に携わっています。
2011年、京都大学大学院修了。医学博士。ジョンズ・ホプキンス大学博士研究員を経て、2016年に講師として着任。2017年12月より准教授。
専門は、幹細胞生物学、再生医学。心臓発生、心筋細胞の分化・成熟メカニズムの解明を目指した研究に取り組む。
ちびっこギャングに振り回される日々を堪能中。
2017年生命科学博士(東京薬科大学)、東京薬科大学プロジェクト研究員、嘱託助教、ジョンズ・ホプキンス大学博士研究員を経て、2021年1月より当研究部にポスドクとして参加。2023年1月より助教。
2012年金沢大学医学部卒
2022年本学小児科および当研究部での研究により博士号(医学)取得
2022年より小児科助教、また2024年より非常勤講師として、魚崎グループでは先天性心疾患の病因解明、心筋症に対する遺伝子治療などの研究を行っている。
2010年 Padjajaran大学歯学部卒
2013年Gadjah Mada大学にて修士号取得
2019年 東京大学にて博士号(工学)取得
東京大学でのポスドクを経て、2022年4月より当研究部にポスドクとして参加
ハルツーム大学医学部(スーダン)を卒業し、1年間のインターン後に来日。2019年7月より自治医科大学研究生。
2020年4月、博士課程に進学。2024年3月博士号(医学)取得。同年4月よりJSPS 外国人特別研究員として研究を継続
北海道大学獣医学部卒。2023年より当研究部リサーチレジデント
東京薬科大学卒、2021年同修士課程終了
2024年9月より当研究部にリサーチレジデントとして参加