医局員募集

自治医科大学卒業生および他大学卒業生など
出身大学を問わず医局員を広く募集しています

1.助教、病院助教

他大学、他病院ですでに呼吸器の診療や研究に携わっている方。または、これからやろうという方。義務年限を終了した自治医科大学卒業生で呼吸器に関心のある方。

2.シニアレジデント(2014年度以前卒業)

2年間の初期臨床研修を終了した方または同等の経験を有する方。臨床研修に加えリサーチの指導もします。

3.新専門医制度における後期臨床研修(2015年度以降卒業)

自治医科大学付属病院の内科専門医研修プログラムに沿って研修を行います。内科系全てのサブスペシャルティに対応していますので、呼吸器内科医としての専門性を高めつつ、内科医師に必要な知識や技術を身につけることができます(下記に詳細を記します)。

当院の内科専門医研修プログラムは、こちらをご覧ください
また卒後臨床研修センターのホームページに、新専門医制度の案内や募集についての情報が掲載されています。

後期研修医の研修感想

川口 諒(自治医科大学2010年度卒業)

自治医大卒業医師として3年目から、山梨県内の地域中核病院である北杜市立塩川病院で内科医師として地域医療に従事してきました。日々の診療をこなしつつ、呼吸器内科医として何かできないかと考えてきました。

呼吸器学会総会の期間に、自治医科大学呼吸器内科では毎年自治医大卒業生や医局OBの先生方と親睦を深めるための意見交換会が開催されています。2014年に参加したこの会で、杉山教授から地域における臨床研究の話をいただきました。生活習慣病で地域医療でも診る機会が多いCOPDを、住民健診でスクリーニングする試みです。市役所や近隣病院の方々から協力をいただき、2016年に北杜市でCOPD検診を導入し、約7000名のスクリーニングを行いました。そのデータを解析するとともに、呼吸器内科の研修を積むため、2017年度自治医科大学呼吸器内科で後期研修を行い、萩原教授、坂東教授をはじめとする多くの先生方から御指導をいただきました。学会発表や論文作成も行い、欧州呼吸器学会(ERS)で初めての海外学会を経験できました。
2018年からは再び北杜市立塩川病院で地域医療に従事しており、引き続き研究を続け、COPD検診をさらに発展させる予定です。検診のデータは2018年のアジア太平洋呼吸器学会(APSR)で発表しました。

様々なチャンスと御指導をいただき、ここまで頑張ってくることができました。医局の諸先生方と過ごす時間は楽しく、どの先生も精力的で、かつお互い助け合いながら研究と臨床に取り組んでいる姿がとても眩しく感じられました。ぜひ皆様にも、この良い雰囲気を感じて頂けたらと思います。

KAWAGUCHI in APSR
KAWAGUCHI in APSR
KAWAGUCHI in APSR

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山之内義尚(自治医科大学2010年度卒業)

自治医科大学を34期に卒業し、現在卒後9年目となりました。総合病院での初期研修、診療所勤務、100床クラスの病院と勤務してきましたが、幸いなことに指導医の先生方に恵まれ、日々充実した地域医療を続けております。

呼吸器内科学講座に出入りするきっかけとなったのは、呼吸器学会所属の卒業生あてに毎年ご案内いただく懇親会でした。医局の先生方が気さくに話されている様子をみて少しでも勉強できればと思い、研究生の希望を出しました。

2018年から1~2ヶ月に1度母校を定期的に訪れ、医局の先生方にご指導いただき臨床研究に携わっております。地域で日々臨床に追われながら、臨床研究・論文作成を行うのは簡単ではありませんが、研究を進めていくにつれ、地域の臨床に役立てることはできないか?後輩の指導に役立てることができないか?と考える癖がつき、自分の臨床を見直すきっかけになっております。

平日はなかなか時間がとれないため、休日を利用しながら研究に参加している状況ですが、自治医大卒業生としての経験を活かしながら、私自身も地域で奮闘する後輩を指導していきたいと思っております。

山川大介(長崎大学2011年度卒業)

私が自治医科大学呼吸器内科に後期研修でお世話になったのは、医師5年目でした。それまで長崎県の離島で勤務しておりましたが、杉山先生、坂東先生の下で間質性肺炎を勉強させていただきたく、自治医科大学呼吸器内科の門をたたきました。1年間と短い期間でしたが、他大学出身にも関わらず、先生方から分け隔てなく接して頂き、入院や外来診療で様々な経験をさせて頂きました。また、国内・海外問わず多くの学会で発表させて頂きました。

現在は、長崎県の離島にある上五島病院で内科医師として、自治医科大学での教えを活かし呼吸器分野を中心に診療を行っております。自治医科大学での研修は大変貴重な経験でした。様々な機会を与えて下さった先生方には心から感謝しております。

KAWAGUCHI in APSR
KAWAGUCHI in APSR
KAWAGUCHI in APSR

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亀井亮平(自治医科大学2012年度卒)

現在、山口県の離島にあります萩市国民健康保険見島診療所で勤務しながら、自治医大呼吸器内科における過去10数年間の肺非結核性抗酸菌症例の疫学研究を行っています。

4.自治医大卒業生の後期研修

1年または2年間の研修期間で、臨床研修に加えリサーチの指導もします。後期研修を契機に終了後も研究生として研究を継続すれば、学位、認定医、専門医など取得が可能です。多くの卒業生がこの方法で取得しています。

5.大学院生

卒業生および他大学卒業生。学位、専門医等が取得できます。4年間のうちに国内留学、海外留学の制度があります。経済的な心配はありません。

6.研究生

来学が可能であれば週1回の研修で、クリニカルカンファレンスに参加し、また気管支鏡、胸腔鏡、胸部超音波などの技術を習得することができます。臨床研究や論文作成の指導も受けられます。遠方で来学が困難な場合でも、地域における臨床研究を共同で行い、論文を作成することも可能性です。認定医や専門医の取得も可能です。
学位取得希望者は、リサーチの指導もします。

自治医科大学呼吸器内科
「後期研修の手引き」

新研修制度2年間を終えられた方の後期研修を大歓迎致します。以下の要領で行われますが、何か不明な点やさらに知りたい点、見学希望などありましたらどんどんメールでお寄せ下さい。

臨床研修医指導方針

臨床研修医指導方針

呼吸器内科の指導方針は、マンツーマンで臨床経験4年以上の指導医とともに常にチーム医療として入院症例の診療に従事します。更に助手以上の病棟医長が病棟に常駐し診療方針につき検討します。週1回のチャートラウンドで入院全症例の検討会を行い、受け持ち症例以外で経験できない症例をみることが可能です。また週1回の教授回診ではベッドサイドでの直接指導など徹底した臨床指導を行います。

検査については、受け持ち症例に限らず内視鏡検査を経験することが可能です。

カリキュラムの特徴

入院症例は3か月の間で30例前後経験可能です。常時5-8人程度の症例をチームとして受け持つことになります。臨床研修の到達目標である項目は、全身疾患である肺癌症例が多いことで幅広くカバーできますし、呼吸器系疾患の必須項目では、呼吸不全、肺炎を含む呼吸器感染症、閉塞性・拘束性肺疾患、肺癌などは必ず経験できます。病棟においても救急医療や予防医療(食事・禁煙・運動指導)、緩和終末期医療なども経験可能です。

入局後の大まかな流れ

各個人の希望に沿ったパターンを用意しますが、概ね後期研修(3年目、4年目)を終了後、指導医としてレジデントの指導にあたり、関連病院への出向も経験します。病院助手となったあとは臨床を中心に進む人、研究を深める為、大学院へ入学する人、さらに海外留学をする人などに分かれます。勿論、臨床をやりながら研究を行い学位を取るパターンも可能です。この間に内科認定医、呼吸器専門医、呼吸器内視鏡専門医などの資格を取得して頂きます。

女性医師に対して

当科では11/32名が女性医師であり、各分野で活躍しています。臨床業務に加え研究や論文執筆をバリバリこなしたり、病棟・外来業務の第一線で活躍したり、短時間勤務(20~40時間/週)で業務の量を調整したり、健診を担当したり、自分の状況に応じて柔軟な働き方をすることができます。もちろん男性医師にも同じことが言えます。働き方にお悩みの方はぜひご相談ください。

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