アレルギー膠原病学部門は自治医科大学開学当初から存在する歴史ある部門です。初代教授 狩野庄吾先生、先代教授の簑田清次先生に次いで平成31年4月より佐藤が着任しました。
関節リウマチを始めとする当科の対象疾患に関しては、生物学的製剤などの強力な治療が実用化されたことで患者さんの生活の質が非常に改善しました。この臨床における知見が今度は基礎の免疫学の進化も促すという良い循環が回っており、臨床免疫は今エキサイティングな時代を迎えています。
一方で、強力な治療に伴う副作用、特に感染症の問題はまだ十分に解決した訳ではありません。これについては、栃木県では病診連携が非常に進んでおり、多くの患者さんが水準以上の治療を受けられる環境になっています。
膠原病や膠原病類縁疾患は多臓器に影響が及ぶ疾患群であり、全身にくまなく目を配る必要があります。また、他科との連携も極めて重要です。医学教育についてはこの特徴に配慮して進めていきたいと考えています。
膠原病・類縁疾患治療に慣れた医師は国内ではまだまだ足りておりませんので、1人でも多くの初期研修医・後期研修医が当科をローテーションできるように私たちも鋭意努力していく所存です。よろしくお願い致します。
自治医科大学 アレルギー膠原病学
教授 佐藤 浩二郎
PROFILE
●経歴
平成7年 | 東京大学医学部医学科卒業 東大医学部附属病院、虎の門病院で初期研修 |
平成10年 | 東京大学大学院(免疫学教室)進学 |
平成14年 | 同上修了(医学博士) |
同年 | 東大医学部附属病院 アレルギーリウマチ内科 |
平成15年 | 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 助手 |
平成18年 | 埼玉医科大学 リウマチ膠原病科 講師 |
平成26年 | 同 准教授 |
平成31年4月 | 自治医科大学 内科学講座アレルギー膠原病学部門 着任 |
専門
リウマチ膠原病学・臨床免疫学
所属学会
日本内科学会
日本リウマチ学会
日本免疫学会
日本臨床免疫学会
日本骨免疫学会