私的免疫学ことはじめ (93) 関節リウマチとSLE(3) IRF再登場
2025年1月10日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
2005年にSLEとIRF5遺伝子の一塩基多型(SNP)とが関連することが報告されました(Sigurdssonら)。これは北欧からの報告だったのですが、その後他の地域からも同様の関連が報告されるようになりました。 IRF …
私的免疫学ことはじめ (92) 関節リウマチとSLE(2) 対立する疾患か?
2025年1月7日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
たとえばTNF阻害薬レミケード(インフリキシマブ)の添付文書を見ると、副作用の項目に自己抗体陽性(抗DNA抗体陽性、抗カルジオリピン抗体陽性、抗核抗体陽性)・・・などという記載があります。これらの自己抗体はSLEに見られ …
私的免疫学ことはじめ (91) 関節リウマチとSLE(1) 膠原病の二大巨頭
2024年12月20日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
さて、当科を受診する患者で一番多いのは関節リウマチ(rheumatoid arthritis, RA)患者であることは確かです。2番目は全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus, …
私的免疫学ことはじめ (90) Nfatc1 short formプロジェクト(16) 怒りのrebuttal
2024年11月1日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
破骨細胞分化におけるNfatc1 short formの役割についてはある程度知見が得られましたが、こういう結果はどのような雑誌に投稿すべきでしょうか。このノックアウト(KO)マウスは破骨細胞の機能異常で通常見られるよう …
私的免疫学ことはじめ (89) Nfatc1 short formプロジェクト(15) Nfatc1 short formの欠損で破骨細胞が融合しない理由
2024年6月28日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
Nfatc1自体の発現量はどうでしょうか。WTではRANKL刺激によって約13倍になっています。これは(short+middle+long)/(middle+long)に相当することに注意が必要です。このGeneChip …
私的免疫学ことはじめ (88) Nfatc1 short formプロジェクト(14) いよいよトランスクリプトーム解析
2024年5月27日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
ようやく研究の目的だったトランスクリプトーム解析を実行する段階までやってきました。サンプルはshort form特異的KOマウス由来の単球系細胞をRANKLで刺激したもの/していないもの、対照として野生型(WT)マウス由 …
私的免疫学ことはじめ (87) Nfatc1 short formプロジェクト(13) Nfatc1誘導のブレーキ役候補
2024年5月13日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
医局には雑誌の見本誌が届くことがあります。ある日何気なく「炎症と免疫」誌(2020年9月号)をめくっていたところ、「ダウン症因子DSCR-1と病的血管新生」というタイトルの総説が目に止まりました。破骨細胞とは一見なんの関 …