私的免疫学ことはじめ (75) Nfatc1 short formプロジェクト(1)
2024年1月4日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
これは以前書いたことの繰り返しになる部分が多いと思いますが、高柳先生が破骨細胞のトランスクリプトーム解析に基づいて転写因子Nfatc1が分化の過程で著増することを見出し、報告したのが2002年のことです(Takayana …
私的免疫学ことはじめ (74) 研究に関する雑感(3)
2023年12月26日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
サブスペシャリティ領域の専門医を取るのを急ぐ必要がない、というのは私の立場上は不穏当な発言かもしれません。しかし私自身、認定医には割とすぐになっていますが(卒後3年弱くらい)、総合内科専門医を取ったのは卒後10年目で、リ …
私的免疫学ことはじめ (73) 研究に関する雑感(2)
2023年11月13日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
もう一つの問題は研究費の問題です。製薬会社が奨学寄附金制度の廃止を発表するケースが急増しているように思います。この制度に関してこれまで色々な問題があったという経緯があることは理解できますが、適切なルールを作って運用すれば …
私的免疫学ことはじめ (72) 研究に関する雑感(1)
2023年11月11日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
最近研究会などで色々なリウマチ・膠原病関連の教授の先生と話をする機会がありますが、研究に力を割くのが難しい、という話題になることが多々あります。一つには環境の大きな変化があると思います。どこの大学医学部でも病院での収益を …
私的免疫学ことはじめ (71) 皮膚筋炎(5)
2023年10月3日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
もう1つ重要な点として、MDA5自体がI型IFN刺激によって誘導される分子であることが挙げられます。I型IFNによってMDA5が細胞内で増え、そのMDA5にRNAが結合するとI型IFNの産生が促進される、というのは典型的 …
炎症と免疫 vol.31 no.2 2023 に掲載されました
2023年9月13日 メディア出演情報
炎症と免疫 vol.31 no.2 2023 特集:Clinical Science Ⅰ型インターフェロノパシーとその周辺 に記事が掲載されました。 ◆関節リウマチにおけるインターフェロンシグネチャーとその意義 佐藤浩二 …
私的免疫学ことはじめ (70) 皮膚筋炎(4)
2023年8月18日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
さて、このIP-10が抗MDA5抗体陽性皮膚筋炎の病勢を示すマーカーとなりえるのか?そこは今後の課題です。私たちが今参考にしている検査値は血清フェリチンです。これは当院ではその日の内に結果が出るため、とても有用です。ただ …
私的免疫学ことはじめ (69) 皮膚筋炎(3)
2023年7月18日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
それにしても、ただ同じグループに属しているだけだった私にもトラウマを残したIRF-2ノックアウトマウスの解析が、その研究を中心に行っていたH田さんにどれほどのストレスをもたらしたかは想像を絶します。結局このプロジェクトは …