研修プログラム

自治医大の初期研修は、内科は通常2ヵ月単位でローテートします。当科は21床で研修医の先生は3〜5名ですから、受け持ち患者数は5〜8名と言うことになります。チューベン、オーベンが直接指導しますので、皆さんとともに3名の医師が一人の患者さんを受け持つことになります。

オーベンが一人では何かの時に相談相手がいなくなる場合もあります。一般病院では2人の指導者を置くところは少ないのではないでしょうか。皆さんに安心して研修を受けてもらうために必要なことだと考えています。一年あたりの入院患者数は約500人です。平均3人の研修医で受け持つとすれば2ヶ月で約30名弱の患者を受け持つことになります。十分な患者数ではないでしょうか。

ジュニアレジデント 研修プログラム(初期研修)

将来の専門として内科系あるいは外科系を問わず、医師として総合的に患者を診療できるような診療技術を身につけることを目標にしています。初期研修期間中に当科での研修を希望した場合、主に病棟(現在21床)での入院患者を2〜3ヶ月間担当します。

中級指導医と上級指導医による2名の指導医とともに患者の診療にあたります。すなわち一人の患者さんを3名の医師で受け持つことになります。2人の指導医をおくことによって指導を受けたい時間に指導医が不在であることがないようにしています。安心して研修を受けることができるようにとの考えからです。この期間中に20〜30人の入院患者の担当医となることにより、将来内科専門医を取得する際に必要となる症例の多くを経験できます。

 

 

シニアレジデント 研修プログラム(後期研修)

当科で扱うリウマチ膠原病疾患の中で最も多いものは関節リウマチです。最近は炎症性サイトカインや細胞をターゲットとした主に抗体による生物学的製剤が使用されるようになり、関節リウマチの治療は大きく変化しました。すなわち治療を積極的に行うか否かで患者さんの予後が大きく変化したと言えます。

しかしながら、このような治療をひろく行っていく上で最も大きな障害はマンパワーの不足です。リウマチ専門医は新たな治療を実践することにより患者さんのQOLを改善すると同時に、多くのリウマチ専門医(後輩)を生み出すことが重要な仕事になっています。

そのためには後期研修プログラムを充実させ、教育そのもののシステムも変更しなければなりません。当科では従来の教育に加え、責任を持って一人前のリウマチ医を育てるためにマンツーマン教育システム(mentorシステム)を用いています。

病棟業務 入局後2−3ヶ月間は、上級指導医と共に入院患者の直接担当医となります。それ以降は、上級指導医と共に中級指導医としてジュニアレジデントの指導及び検査計画・治療計画に参加し、関節穿刺などの処置、腎生検・筋生検などの検査にも参加します。中級指導医でも診療上は中心的な役割を果たす事になります。
他科依頼の病棟コンサルトも上級指導医と共に担当します。目標は、1年間で多くのアレルギー・膠原病疾患を経験し、単独診療で身体所見及び検査所見から鑑別疾患を挙げ、治療計画が立てられるレベルに到達し、2年目以降の専門外来業務が可能となることです。
3年間のうち1年間は自治医科大学附属病院との連携施設での研修となります。
アレルギー・リウマチ科病棟 21床
外来業務 原則として入局2年目以降に外来業務に参加します。当初は入院中に担当していた患者さんを引き続き、外来にて担当します。他に初診患者さんも担当しますが、判断に困ったときは、上級指導医に相談しながら診療します。
研究 2年目より臨床・基礎的研究を講師以上の指導者のもと開始します。学会・研究会への参加、発表は1年目より積極的に行い、最低でも年に1度は自ら発表します。その発表内容を論文にまとめる努力をします。抄読会で自身の行っている研究に関する英語論文を紹介し、Lab-meetingにて研究内容・成果などを発表します。
その他 外勤は2単位/週

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