自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

 

“Musculoskeletal Disorders of the Hand and Shoulder in Patients with Diabetes Mellitus”Cagliero E, et al. Am J Med 2002;112:487-490

大関節メインのseronegative RAや、PMR、RS3PEを診療するにあたり、耐糖能障害があってステロイドを導入しずらい例を非常によく経験するのと、CRPが極端に高くなりやすい傾向がありそうに見えたので、糖代謝の異常と関節症状との関連、糖尿病の視点から見た関節症状について勉強しなおしたいと思いました。古い文献ですが、肩関節周囲炎や手根管症候群といった整形外科疾患の糖尿病患者さんと、健常者との比較をした論文として、若い先生方の勉強にもなるかと思い選びました。

糖尿病でサイトカインが惹起され線維芽細胞が増殖することが背景の一つとして考えられています。糖尿病に伴う筋骨格症状のおさらいと、今までと違う視点で考察するきっかけになるかと思いました。

担当:M