自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

今回の抄読会のテーマは精神神経ループスと中枢神経系感染症の鑑別です(Arthritis Research & Therapy 2019;21:189)。SLEの患者様に中枢神経症状がみられたときに感染症と原病の悪化の鑑別がよく問題になります。この論文によると臨床的には発熱の有無、低補体血症の有無、罹病期間、髄液所見(髄液圧、糖、蛋白、白血球数、多核白血球)などが鑑別に役立ちそうです。臨床項目は自分の経験ともあう点も多く、今後の診療の参考にしたいと思います。

担当 S