自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。
Scand J Rheumatol 2014;43:217-220
Myopathy is a poor prognostic feature in systemic sclerosis: results from the Canadian Scleroderma Research Group (CSRG) cohort
Medicine 2020; 99:33
Myopathy is a risk factor for poor prognosis of patients with systemic sclerosis
強皮症で筋症状やCK上昇が見られる一群の特徴を解析した症例です。
一般的には強皮症の1/3程度では筋力低下を訴え、約１０％でCK上昇が見られると言われています。
最初の論文は、カナダのコホート研究で、強皮症でCK上昇が見られた症例では、男性、比較的若年、びまん皮膚硬化型、FVC低下、抗RNP抗体陽性、抗topo-1抗体陽性、modified Rodnan skin score高値、HAQ高値などがリスクとして挙げられ、生命予後もCK非上昇群よりも悪いことが示されました。
2つ目の論文は、中国からのもので、やはり、びまん皮膚硬化型、ILD、消化器系症状、肺高血圧症、DLCO低下、modified Rodnan skin score高値などがリスクとして挙げられ、同様にCK上昇群で生命予後が悪いことが示されました。
担当 N
