出典:Therapeutic Advances in Chronic Disease 2021;12:1-11より、
Improved clinical outcomes of tocilizumab versus cyclophosphamide for IgG4-related disease : insights from a prospective IgG4-related disease registry
を読みました。中国からの論文です。

IgG4関連疾患に対してトシリズマブ点滴静注で治療した群(14名)と
シクロホスファミド点滴静注で治療した群(15名)の比較です。どちらも
ステロイドに併用する形で行い、6カ月の経過で血沈やCRP、
IgG4値、IgG4-RD responder indexの改善の程度に大差はありませんが、
ステロイドをより減量しやすかったのはトシリズマブ群でした。
ステロイドが効きにくい場合にどの免疫抑制薬を併用すべきかは、今後も
検討を要すると思います。

担当 S