自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

今回の抄読会ではヒドロキシクロロキン(HCQ)網膜症についての論文を取り上げました(Japanese Journal of Ophthalmology 2021 65 472-481)。
日本でHCQ治療3年以内に網膜症をきたした例が3例あり、腎機能低下、網膜症疑いの既往、実体重あたり5mg/kg/日以上の投与量は網膜症の注意すべきリスクです。実臨床では開始時の投与量を添付文書の理想体重で決めますが、実体重あたりの投与量まで目を配ることは多くありません。HCQを安全に使用するためにも、各リスクに十分に注意する必要があることを改めて医局員で共有しました。

担当 S