自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

N Engl J Med. 2020 Jan 16;382(3):211-221.
Trial of Anifrolumab in Active Systemic Lupus Erythematosus.

SLEの患者さんにanifrolumab 300 mg (抗type I IFN受容体サブユニット1に対する
抗体）とプラセボを4週ごとに1年間投与した試験。プライマリーエンドポイントは
BICLA responseを達成できた割合とした。
BICLA response はanifrolumab群 47.8%、プラセボ群　31.5%と、プラセボ群と
比較し有意に改善がみられた（差　16.3%、P=0.001)。
ステロイド減量、皮膚症状の改善もanifrolumab群で有意だったが、関節症状の改善と
年換算再発率には有意差が見られなかった。
anifrolumab群では帯状疱疹が7.2%、気管支炎が12.2%に見られた。
anifrolumabは、それほど劇的に効く薬ではなさそうです…。

担当　N