自治医科大学附属病院臨床感染症センター

オンラインでご家族等との面会を行っているが、(新型コロナウイルス感染症または疑いの方の)看取り期に際してはやはり直接対面していただきたいとも思っている。


A. お気持ち察します。新型コロナウイルス感染症が確定している方の安全な家族の看取りは、専門病院でも難しく許可していないケースが多いようです。個人防護具がある程度余裕があるならば、個人防護具を家族につけさせる、という考え方もあるようですが、これも結構大変で、マスク、ゴーグル、ガウン、手袋を着用し、その着脱もきちんと指導される必要があります。大切な方の死に目に、自分の感染リスクを冒しても看取りたい、という方については、最低でも手袋とサージカルマスクを着用頂き、可能な限り患者および周辺物品に触れず面会頂くことになると思います。手を握るくらいは良いでしょうが、抱擁等は避けます。家族は泣かれるので、涙や鼻水をぬぐうのに目や鼻を触るのは厳禁(感染します)で、最も危険なポイントと思います。面会後、すぐに手から肘までよく洗浄・消毒し、できれば衣服も着替えた方が良いでしょう。ご家族には家に帰ったら、すぐにシャワーを浴びて頂き、14日間は出歩かず自己隔離を頂きたいと思います。