2023年に自治医科大学 感染・免疫学講座 感染症学部門の教授に就任しました。自治医科大学附属病院では感染症科を担当します。前任地の大学病院では感染症内科・感染制御を専門としていました。2015年に本学総合診療部門に赴任し、2019年からは地域医療人材育成部門長も兼任しています。この度、軸足を再び感染症に置くこととなりましたが、総合力のある感染症スペシャリストと、感染症診療や感染対策を適切に担える総合医、その両者の育成に引き続き注力してまいります。
臨床は教室の主軸です。附属病院感染症科では、HIV感染症、性感染症、渡航者感染症などの専門診療のほか、移植関連感染症、難治性・多剤耐性菌感染症を含め、あらゆる感染症について他診療科からのコンサルテーションに対応し、感染症診療の質の向上に貢献します。附属病院感染制御部とは人的・業務的に強く連携し、感染対策分野の一翼を担います。栃木県唯一の第1種感染症指定医療機関およびエイズ中核拠点病院であり、県全体の感染症診療・感染対策の先進的中核施設としての役割を果たします。総合診療内科と双方向的な協力・研修体制をとっていることも強みです。
教育にも力を入れています。医学生はもちろん、研修医、専攻医、リスキリング希望者、大学院生 (感染制御科学専攻)や研究生、感染症専門医のキャリアアップなど、様々なステージにおいて感染症の臨床や研究に関するトレーニング・人材育成の場を提供しています。研修医・シニアレジデントからのローテーション希望が、院内で最も多く集まる診療科の一つになっています。
研究面では、臨床に立脚した研究を推進しています。臨床分離微生物の薬剤耐性機序と伝播制御に関わる分子研究や、最近では、レセプトデータベース(ビッグデータ)を活用した感染症に係る大規模疫学研究に取り組み、臨床医が高度なデータベース解析ができる体制を整えています。また、HIV感染症や性感染症の豊富な診療経験を生かした臨床研究のほか、感染症臨床研究ネットワークによる多機関共同研究を平時から行うことにしています。
高い専門性と総合力、そして豊かな人間性を兼ね備えた人材が私たちの教室に参画し、次世代の感染症学の発展を担うことを期待しています。興味のある方はぜひご連絡ください。
自治医科大学 感染・免疫学講座 感染症学部門 教授
自治医科大学附属病院 感染症科 科長
畠山 修司