医局ブログ

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私的免疫学ことはじめ (20) Treg研究(4) 

4つ前(16)で書いたIPEXという炎症性疾患は、ネガティブ・フィードバックシステムが破綻しているために炎症が終息しない深刻な疾患ということになります。 ネガティブ・フィードバックシステムの逆はポジティブ・フィードバック …

私的免疫学ことはじめ (19) Treg研究(3) ネガティブ・フィードバック

このAPC + T cell + 抗CD3抗体の培養系で、T細胞から出るIL-2とAPCから出るIL-12を測定したところ、T細胞をTregだけにするとIL-2は出ず、Th細胞だけだとIL-2は検出され、Treg : T …

私的免疫学ことはじめ (18) Treg研究(2)CFSEダイリューションアッセイ

私がサイミジンアップテイクアッセイの代わりに試してみたかった実験は、「CFSEダイリューションアッセイ」というものです(実験した当時はそんな名前はついていなかったと思いますが)。リンパ球をCFSEという蛍光物質で生きた状 …

抄読会 2020年9月10日

自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。 Six‐month flare risk after discontinuing long‐term methotrexate treatme …

私的免疫学ことはじめ (17) Treg研究(1)

TregはCD4陽性T細胞(Th細胞)ですが、その中の5-10%くらいしかいません。しかしこの少数の細胞がいなくなると、免疫系は過剰応答してしまうのです。「山椒は小粒でも」というやつですね。私自身が気になったのは、そのよ …

抄読会 2020年9月3日

自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。 出典:Lancet. 2016 Jun 25;387(10038):2630-2640. 今回は、強皮症皮膚硬化に対するトシリズマブの第2相試 …

私的免疫学ことはじめ (16) IL-2パラドクス(2)

実はこのIL-2パラドックスは当時京都大学にいらした坂口志文先生によりきれいに解決されていました。坂口先生は、IL-2受容体α鎖(CD25)陽性ヘルパーT細胞が制御性T細胞(regulatory T cell, Treg …

私的免疫学ことはじめ (15) IL-2パラドクス(1)

免疫を学んでいると、不思議に思うことが色々出てくるのですが、私が大学院生の時に一番不思議だったことは、サイトカインIL-2のノックアウト(KO)マウスがT細胞の増殖を伴う強い炎症を起こして死んでしまう、という実験事実です …

抄読会 2020年8月27日

自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。 最近、統合失調症がベースにあり結核感染の後にSLEを発症された方を診療する機会があり、今回の抄読会では統合失調症と自己免疫疾患の関連についての …

私的免疫学ことはじめ (14) ジャーナルセミナー

多くの教室であるように、免疫学教室にも毎週論文紹介の時間(ジャーナルセミナー)がありました。院生にも順番が回ってきます。研究成果を報告するリサーチセミナーよりはマシですがジャーナルセミナーも教授の突っ込みが厳しい会でした …

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